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2008年02月 アーカイブ

2008年02月01日

市長選挙-報道-2008年02月01日

朝日新聞

京都市長選あす告示 新顔4氏が立候補へ

京都市長選が3日告示される。自民、公明、民主府連、社民府連推薦の前市教育長門川大作(57)、共産推薦の弁護士中村和雄(53)、会社相談役岡田登史彦(61)、京都市議村山祥栄(29)の4氏がこれまでに立候補を表明している。非共産政党の相乗り候補と共産系候補の「二極対決」が過去4回続いた同市長選は、19年ぶりに4人以上の争いとなりそうだ。投開票は17日。

門川氏は、今回引退する桝本頼兼市長(67)の後継者として政党や支持団体の支援を受けた活動を展開。桝本氏と同じ市役所出身であることや政党相乗りへの批判には、教育長時代の実績や国とのパイプをアピールし、「市政には幅広い支援が必要」と主張する。

最も早く名乗りを上げた中村氏は、政党相乗りで現市政継承を掲げる門川氏の姿勢を批判し「市政刷新」を掲げる。岡田、村山両氏の立候補表明で、共産推薦候補が自民などが推す候補に321票差まで迫った89年の市長選以来の好機が到来したとみて意気込む。

岡田氏は「二極」への対立軸という立場で、「市政改革には、しがらみのない市役所外の冷静な目が必要」と主張。銀行員や会社社長を務めた経験をふまえ、現市政は経済施策が不十分だったとして、経済再生をマニフェストの中心に据える。

村山氏も「二極対決」に反発する支援者らの声を受けて1月半ばに立候補を表明。「市民が求めるのは政策論争ができる選択肢のある選挙」として、選挙の構図を本格的な混戦模様に塗り替えた。組織に頼らず、政党が市役所OBに相乗りする現状も批判する。

大阪市長選や大阪府知事選では独自候補を擁立した民主だが、今回の選挙では、与党との相乗りを原則禁止する党本部の推薦までは得られない見込みで、党推薦の自公に比べ選挙戦では埋没しかねない。門川陣営の選対本部長選びでは、引退する桝本市長の選挙時同様、自民府連の会長が務める案も出たが、擁立に先鞭(せん・べん)をつけた民主府連が抵抗し、空席のままとなっている。

京都新聞

景観や教育で激論 京都市長選立候補予定 4氏が公開討論

京都市長選の立候補予定者が市政の課題について意見を交わした討論会(京都市左京区・京都会館)

3日告示、17日投開票の京都市長選に立候補を表明している新人4人の公開討論会が31日、京都市左京区の京都会館であった。前市教育長の門川大作氏(57)=自民党、公明党、民主党府連、社民党府連推薦、弁護士の中村和雄氏(53)=共産党推薦、会社相談役の岡田登史彦氏(61)、市議の村山祥栄氏(29)が景観行政や教育、環境問題などについて論戦を交わした。

京都青年会議所が市長選で初めて企画した。同志社大の西澤由隆教授の進行で、一般公募で関心の高かった5つの市政課題について立候補予定者が議論し、約400人が聞き入った。

昨年9月から実施した新景観政策について、岡田氏が「市内の地価は下がっており、経済的にも悪影響」と見直しを訴えると、中村氏は「町の価値は長い目で見る必要がある。問題は具体的なルールづくりが拙速だったことだ」と反論した。

村山氏は「町のビジョンがないために混乱が起きている」と指摘。門川氏は「地域ごとのデザインをきめ細かく決めることが大事」と訴えた。

教育問題では、中村氏が「同じ公立小で教育に格差がある。豪華な施設より教員配置を増やすべき」、村山氏も「都心も周辺部も同じ税金を払っている。嘱託の先生の配置などで格差是正を」とした。これに対し門川氏は「施設は順番に整備している。すべての授業で教師を評価する制度をつくり、公開するなど、全国から注目される施策を行っている」と反論。岡田氏は「塾に通わなくても高い教育を受けられるようにすべき」とした。

参加した京都市中京区の大学生、山田文平さん(22)は「立候補予定者の意見の違いがよく分かったが、主張を一方的に述べ続けることが多く、もっと白熱した議論が聞きたかった」と話していた。

京都新聞

立候補予定4氏の討論会 下 行財政改革への取り組みは?

村山:あれもこれもやろうとするのではなく、まずは財政再建を最優先すべきという方針を決めることだ。高速道路や地下鉄の一時凍結など、大型公共事業はストップする。人権費では、退職者不補充などで4年間で最低でも10% 、1600人は削減する(中・討論後のマニフェスト発表で2000人に変更)。定年退職後の受け皿の意味も含め、市民の有償ボランティアを創設する。

また、補助金改革派絶対にやらねばならない。年間200億も出しているが、大半がどういう経緯で出ているのかも分からず、事業評価もほとんどされず、毎年自動的に繰り出し続けている。すべての補助金を一度全廃し、必要なものは再申請しrてもらう自動廃止規定を導入する。

景観問題や街づくりについての考えは?

村山:今の京都市の交通政策はチグハグだ。「歩く町京都を作る」との考えでLRT を走らせる話がある一方で、高速道路を街中まで通して車を流入させようという話もある。いったいどんな町を作りたいのか、とたるなビジョンが見えてこない。私は3年くらいかけて20年、30年先の京都市にとって、どういう交通体系がふさわしいのか計画を立てる。

景観条例は、高さ制限など基本的にはよかった。しかし制定が拙速だったため、網の掛け方がおおざっぱ過ぎて疑問点もある。例えば同じ室町通でも二条や三条の辺りと五条や六条では全く町並みが違う。地区指定やデザイン規制など、木目の細かい整備の見直しが必要だ。

最後にアピールしたいポイントは?

村山:団塊世代大量退職の中で、彼らの受け皿を社会の中でどう作るのか、これは高齢化対策にもつながる。ハローワークのボランティア版を作り、その人の経験や知識をどのような形で行かせるのか、事細かにデータベース化して、地域のいろんな団体とのマッチングを図りたい。

政策とは離れるが、今回の選挙で市民が求めていたのは、不祥事の根絶。だから候補は市役所内から出さず、相乗りはやめてほしいという2点が求められていた。しかし、「共産対非共産相乗りと言う構図で落ち着きそうになったことに対して、私は大きく異を唱えた。市民の意向を無視した正義のない選挙に、市民がどういう形で声を上げるかが、実は一番大切だと思ってる。

2008年02月02日

市長選挙-報道-2008年02月02日

京都新聞

4新人の争いか  京都市長選あす告示

任期満了に伴う京都市長選が3日告示される。3期目の桝本頼兼市長の引退表明を受け、これまでに自民党、公明党、民主党府連、社民党府連が推薦する前市教育長門川大作氏(57)、共産党推薦の弁護士中村和雄氏(53)、会社相談役岡田登史彦氏(61)、市議村山祥栄氏(29)の新人4人が、いずれも無所属で立候補を表明している。12年ぶりに新人だけの激しい選挙戦が予想される。投票は17日に行われ、即日開票される。

新景観政策の運用、職員不祥事の根絶、財政再建など市政課題への対応や、人口減少などを踏まえた今後の京都の方向性が問われる。

村山氏は、市役所外部出身者による市政改革の断行を掲げ、行政不信や財政危機などからの脱却を訴える。後援会や知人、友人らによる「よみがえれ!京都」を母体に運動を進める。

4人以上の候補者が立つのは、1989年の市長選で9人が争って以来19年ぶり。昨年の大阪市長選、1月の大阪府知事選に続く大型選挙で、次期衆院選の「前哨戦」ともみられている。

2008年02月03日

市長選挙-報道-2008年02月03日

朝日新聞

4氏きょう第一声

3期12年で退く桝本頼兼市長の後任を決める京都市長選が3日、告示される。すでに前市教育長の門川大作(57)=自民、公明、民主府連、社民府連推薦=、弁護士の中村和雄氏(53)=共産推薦=、会社相談役の岡田登志彦氏(61)、市議の村山祥栄氏(29)の無所属4人が立候補を表明しており、19年ぶりに4人以上の争いになる。投開票は17日。職員不祥事が相次いだ市役所の改革や財政再建などが争点となる。市選管によると、2日現在の有権者数は115万6633人。

(中略)

村山氏の出陣式は午後1時、中京区木屋町御池上るの事務所前で支援者らを集めて開く。

一方、京都青年会議所は各候補に呼びかけて、京都市役所前で午前9時半から「合同・立会演説会」を企画。門川氏を除く3人が参加を予定している。

立候補の届出は3日午前8時半~午後5時、市役所で受け付ける。

朝日新聞

各氏どう戦う 村山 祥栄氏

金森隆選対統括責任者

知名度を上げるため、繁華街で積極的に街頭演説し、個人演説会を組み合わせていく。支援者を点から線に結び、面になるように浸透していきたい。まず市役所改革、さらに行財政改革や子育て支援などを力を入れて訴えていく。昨年4月に市議選を経験した学生ボランティアを中心に、手作りの選挙を展開していく。

産経新聞

新人4氏論戦展開へ 京都市長選きょう告示

任期満了に伴う京都市長選は3日、告示される。現職の桝本頼兼市長は3期目の今期限りでの引退を表明しており、すでに出馬を表明している無所属の新人4人による激しい選挙戦となりそう。各陣営では告示を控え、着々と準備を整えている。

立候補の受け付けは3日午前8時半から市選管で始まり、午後5時に締め切られる。4陣営とも受け付け開始に合わせ代理人が立候補を届け出た後、それぞれの選挙事務所などで出陣の第一声を上げ、遊説をスタートさせる。

(中略)

市議の村山祥栄氏(29)はこの日、節分に合わせた街頭宣伝に加え、4つのミニ集会を開催した。出陣式は午後1時から中京区の事務所近くで行われる。金森隆選対統括責任者は「不祥事問題などを中心に、街頭などで草の根選挙を展開したい」としている。

毎日新聞

新人4人準備万端

京都市長選は3日、告示される。出馬表明しているのは、いずれも無所属の前市教育長、門川大作氏(57)=自民、公明、民主府連、社民府連推薦▽弁護士、中村和雄氏(53)=共産推薦▽洋傘製造卸会社相談役、岡田登志彦氏(61)▽同市議、村山祥栄氏(29)。桝本頼兼市長の引退表明を受け、新人4人の争いとなりそうだ。各陣営は2日、最後の準備に追われた。

(中略)

村山陣営

村山氏陣営の中京区の事務所では、のこぎりと金づちの音が響いた。観光条例の影響で、「目立たず、しかし、目立つように」と、看板の大きさやデザインにも気を遣う。村山氏はこの日も、地元・左京区での集会などで自説を展開。金森隆選対統括責任者は「奇策はとらず、地道に現市政からの脱却を訴えたい」と話した。

京都新聞

本番へ高まる緊張 立候補予定4事務所、臨戦モード

京都市長選告示前日の二日、立候補を予定している門川大作さん、中村和雄さん、岡田登志彦さん、村山祥栄さんの四人は、選挙戦の準備に慌ただしく動き回った。十四日間の長い選挙戦に備え、夜には演説内容なども念入りにチェック。事務所のスタッフも「さあ、選挙」と緊張感を高めていた。

(中略)

村山さんは午後から市内の寺院で節分祭りに参加した後、三カ所のミニ集会を回った。夕方からは中京区の繁華街に立ち、「体を張って命を懸けて京都のために尽くします」と叫んだ。通行人から「頑張って」と声を掛けられ笑顔で握手。中京区の事務所でも、ボランティアの学生が深夜まで選挙ポスターの搬送準備などに追われた。

2008年02月04日

市長選挙-報道-2008年02月04日

京都新聞

京の明日 この手で

京都市長選告示 訴え熱く

京都市長選が三日告示され、新人四人の十四日間の戦いが始まった。雪がみぞれ交じりの冷たい雨に変わる朝、立候補を届け出た門川大作さん(57)、岡田登志彦さん(61)、村山祥栄さん(30)、中村和雄さん(53)の四人は一斉に冬のまちへ飛び出した。節分でにぎわう神社や大票田を回り、市政改革、地域再生などの政策を、寒さに負けず訴えた。京都市の行財政にも、東京一極集中や格差社会など厳しく冷たい風が吹き付ける。暖かい暮らしを築くために市政をどうすればよいのか、有権者の願いも切実だった。

(中略)

村山候補

村山さんは午前十時半、北区の北大路バスターミナル前の演説。節分とあって「鬼にならないと京都市は変えられない」と訴えた。寒さで人通りはやや少なかったが、弁舌は絶好調。その後、地元の左京区へ。「『左京の村山』から『京都の村山』へと押し上げてください」と叫んだ。ポスターを貼り終えた支援者が戻った事務所で、午後一時の出発式に臨み、再度、車で元気よく飛び出した。中京区の四条烏丸交差点でもマイクを握り、ドライバーに直角に腰を折って支持を求めた。

岡田、村山、中村3候補 合同演説で健闘誓う

第一声を終えた岡田、村山、中村の各候補は午前九時半、京都青年会議所の呼び掛けで、中京区の市役所前に集まり、合同の街頭演説会を開いた。聴衆は約二百人だった。

御池通に選挙カーを並べ、車上から五分間ずつ演説した。演説後は他候補の支援者からも拍手が起こり、最後は庁舎を背景に記念撮影した。岡田候補は「できれば全候補でやりたかった」、村山候補は「選択肢を与える貴重な場だ」、中村候補は「政策勝負のいい機会」と語り、互いに健闘を誓った。

門川候補は「予定が詰まっている」(選対)として、参加しなかった。

論戦はやヒートアップ

京都市長選が三日告示され、前市教育長の門川大作(57)、会社相談役の岡田登志彦(61)、前京都市議の村山祥栄(30)、弁護士の中村和雄(53)の四候補が論戦を始めた。初日の訴えを紹介する。

村山祥栄氏 無新 借金と既得権益一掃

市長選を前にした大多数の市民の声は「市役所内部から候補者を出さないで」「相乗りをやめて政策本位で選べる選挙にして」だった。でも結果は正反対。「民意なき選挙」を打破するため、第三極として立候補した。

職員不祥事が続く市役所には自浄能力が働かなくなっている。外圧をかけないと変わらない。補助金のばらまきやいまだに続く同和行政を含め、長年のツケは市を破産寸前へ追い込んでいる。

不祥事根絶や職員削減、塩漬け市有地の売却は本気になればできるのに、市はずっとできずにいた。借金と既得権益、しがらみの一掃は命を懸けた政治家にしかできない。ぜひ私にやらせてほしい。原動力は市民の力だ。滋賀と宮崎の次は京都の番。あきらめないことからしか政治は変わらない。絶対に山は動く。

市役所改革 声そろえ 京都市長選スタート

三日告示された京都市長選は十二年ぶりに新人だけの争いとなった。立候補した前市教育長の門川大作、会社相談役の岡田登志彦、前市議の村山祥栄、弁護士の中村和雄の四候補は初日の訴えに新景観政策をはじめ、福祉や教育、相次ぐ職員の不祥事を取り上げた。真っ向から対立する主張もあり、熱い論戦が始まった。

市職員の不祥事では桝本頼兼市長の三期十二年間に九十三人もの逮捕者が出ただけに、各候補とも市役所の改革を叫んだ。

門川候補はこの日朝、事務所前で「市役所が変わらなければならない。もっともっと改革を進め、市民との揺るぎない信頼関係をつくっていく」と第一声。中村候補も同じころ、市役所前で「同和運動団体とのしがらみが断ち切れず、税金を無駄に使い続けている。しがらみのない透明、公正、公平な市政を」と声を張り上げた。

村山候補は初日の訴えを不祥事問題に重点を置き「市役所に自浄能力はない。外圧をかけないとこのまちは変わらない」と現市政を激しく批判。岡田候補も「まさに京都は不祥事の温床だ」と切り捨てた。

門川候補が新景観政策の推進を掲げ、経済活性化でも「伝統産業、中小企業、商店街が大変厳しい。地域力と人間力を融合させた時、新しい京都の産業、文化が生まれる」と訴えたのに対し、岡田候補は「景観条例によって地価は下がり、税収も下がった。総論賛成だが各論反対。条例を正しい姿に見直す」と真っ向から対立した。

一方、中村候補は「教育格差」を取り上げ「一部の特別な学校にだけ予算を使い、逆に学校運営費は二割も削った。耐震化も放置されている。一人一人の子どもを大切にする教育に変えていく」と市教委出身の門川候補に強い対抗心を見せた。

行財政改革でも村山候補が「二千人の職員削減」、門川候補も「千人削減」を主張したのに対し、中村候補は「京都高速道路など無駄な大型公共事業をやめる」と強く訴えた。

京都高速道路建設では各候補とも「凍結」などを打ち出しており、今選挙では論戦がかみ合わない面も。

五回連続となった「共産対非共産」の政党による二極構図に対し、政党の支援を受けない村山候補は「(自民、公明、民主、社民各党の)相乗りも市役所出身候補も駄目。市民の声を無視した正義なき選挙だ」、岡田候補も「非共産、共産の二枚のカードしか与えられなくて良いのか」と疑問を呈した。

これに対し、門川候補を支援する公明党府本部幹部は出発式で「さまざまな意見をまとめられるリーダーシップがある候補だからこそ、みんなが集った」と訴えた。

再生掲げ4新人激突 京都市長選スタート

任期満了に伴う京都市長選が三日告示され、いずれも新人で無所属の前市教育長の門川大作氏(57)=自民党、公明党、民主党府連、社民党府連推薦=、会社相談役の岡田登史彦氏(61)、前京都市議の村山祥栄氏(30)、弁護士の中村和雄氏(53)=共産党推薦=の四人が立候補、十四日間の選挙が始まった。新人だけの争いは十二年ぶり。桝本頼兼市長の三期十二年の評価や歴史都市・京都の方向性が問われる。投票は十七日で、即日開票される。

約二兆円の借金を抱える厳しい財政の下、昨年九月にスタートした新景観政策による景観保全の是非や少子高齢化に対応した福祉の充実、多発した職員不祥事の再発防止と信頼回復への具体策が主な争点となる。

同日朝、市選管に届け出た四候補は雪が降る冷え込みの中、各選挙事務所前の出発式で第一声を上げた。

市議会与党のほか連合京都や日本商工連盟京都地区など各種団体で作る「未来の京都をつくる会」が推す門川候補は「京都の人間力で新しい京都をつくる」と訴え、「京都ニューディールの会」の岡田候補は「経済再生で福祉を充実する」と力を込めた。

「よみがえれ!京都」が推す村山候補は「しがらみのある行政を改革する」、共産党や京都総評など民主団体の「いま正義を・京都市政を刷新する会」が推す中村候補は「透明で公平公正な市政に変える」と誓った。

市長選で四人以上が立候補したのは新人九人が争った一九八九年以来。政党レベルでは五回連続で非共産対共産の二極構図となり、門川候補と中村候補の争いに、岡田、村山両候補が無党派の支持を広げ、どこまで迫るかが焦点。大阪市長選、大阪府知事選に続く大型選挙となる。

今回から上京区に電子投票が導入され、選考する東山区と二区で実施される。期日前投票は四日から各区役所と支所で始まる。京北、久世、神川、淀の四出張所では十四-一六日に行われる。

毎日新聞

新人4人が挑む

12年ぶりに交代する市長にふさわしいのは誰か――。3日告示された京都市長選に、▽前市教育長、門川大作氏(57)=自民、公明、民主府連、社民府連推薦▽洋傘製造卸会社相談役、岡田登志彦氏(61)▽前市議、村山祥栄氏(30)▽弁護士、中村和雄氏(53)=共産推薦=の無所属新人4人が立候補した。一時雪も降る寒さの中、14日間の選挙戦の火ぶたが切られた。

(中略)

村山祥栄候補(30) ウミ出すタブー挑戦

この選挙で市民が何を求めているのか。不祥事続きの市役所内からではなく、いいかげんに「共産対非共産」の実質的に選択肢のない選挙はやめて、ということだった。しかし政治家たちが、民意を無視して相乗りの二極選挙にしようとした。民意なき選挙は、正義なき選挙だ。そこで私は立候補した。

政治は税金の公平公正な分配をしなければならない。今の京都市民は、信頼のない銀行に預金させられているような不幸な状況。不祥事は、公務員の身分保障を逆手に取った雰囲気のまん延を絶たねばなくならない。もはや市役所に自浄能力はない。タブーに挑戦し、長年たまったツケやウミを出し切ることができるのは、しがらみがない私しかいない。

2008年02月05日

市長選挙-報道-2008年02月05日

読売新聞

候補者の横顔

村山 祥栄さん 30 無新 曲がったことが大嫌い

5歳で京都市議に初当選した。一度決めたら徹底してやり抜き、曲がったことが嫌いだ。議会では、職員の不祥事問題、不透明な同和行政を追及してきた。事前通告なしに役所に乗り込み、職員とつかみ合いになったこともある。

「議会で一番厳しく市長に苦言を呈してきた」との自負を持つ。「あかんもんはあかん」と、市長選のキャッチフレーズは直球勝負だ。

政治家を志した東京での学生時代、松沢成文衆院議員(現・神奈川県知事)に師事した。現場に出向いて市民の意見に耳を傾け、事務所にはほとんど戻らない松沢氏が、「今の私にとって政治活動する上での大きな糧」と話す。

市議会の市長与党各派が候補者擁立で一本化したことに反発し、「市民の声を反映した市政を実現したい」と出馬を決めた。

50人を超える学生ボランティアが選挙活動を支える。20~30歳代の若い市民らに支持を広げる。「周りを巻き込んでしまうのが上手」とスタッフは評する。

「彼らの声こそどんな組織より強い」。草の根選挙で市長を目指す。

2008年02月06日

市長選挙-報道-2008年02月06日

朝日新聞

候補者 こんな人

村山祥栄さん(30)=無新 「最年少」への挑戦 再び

立候補表明はわずか3週間前。「犬死にや」と止める支援者もいた。だが、現状打破を掲げて「あかんもんはあかん」と走り出した。

7日で30歳になる。中学時代に芽生えた政治への思いを着実に育て、大学生で松沢成文衆院議員(現神奈川県知事)の秘書を経験。25歳だった03年の京都市議選に最年少で当選した。

市議会では唯一の無所属を通し、体当たりの現場調査で同和行政のゆがみなどを追求。昨年、左京区選挙区トップで再選を果たした。任期を3年以上残した市長選挑戦を「京都市のために汗をかくという一点は、何ら変わらない」と説明する。

強みにしてきた若さだが、147万都市のトップとしては「経験不足」とも見られがちだ。本人も「周りが年上でやりにくいのは当然」としたうえで、「ちゃんと筋が通って、するべきことが明確であれば、物事は前に進む」と話す。

尊敬する高杉晋作は20代で幕末の日本を動かした。彼の辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく」を胸に今度は最年少の市長を目指す。

毎日新聞

候補者の横顔

村山祥栄候補}(30) 「解体と創造」に熱意

中学生のころ、大疑獄「東京佐川急便事件」があった。「政治家が自己保身に走り、命懸けで仕事していないことに憤りを感じた。こんなことなら、おれがやってやる」。政治家を志した契機だった。

「糺の森が遊び場だった」子供時代を経て、「政治を勉強するなら東京へ」と専修大に進学。そこで松沢成文衆院議員(当時、現神奈川県知事)の学生秘書に。「松沢さんは常に現場にいた。生の声を聞き、現場に基づく政治でなければ机上の空論、と再三再四教えられました」と振り返る。

最近、白洲次郎を取り上げた本を読んだ。「戦後のあの時期、あかんものはあかん絶対権力者のマッカーサーにも筋を通した。政治家とはこうあるべき、と腹にグッときた」と言う。

尊敬する人物に高杉晋作と両親を挙げる。会社を辞めて市議に挑戦する際、両親に猛反対された。「僕はちょっと安心させたら、不安にさせることの繰り返し。でもやると決めたら付き合ってくれる。ありがたいです」。

市政が安定しているなら、市長は自分でなくてもいいという。「しかし、今は役所を壊さなければならない時。解体と創造こそ、政治家の仕事」と出番を望んでいる。

京都新聞

歩み、決断 2008京都市長選 候補たち

村山 祥栄さん(30)無新 「筋を通す」心に響かせ

「自分が議員になってこの国を変える」。志を立てたのは中学時代。当時、佐川急便事件など「政治とカネ」の問題がテレビで盛んに取り上げられた。テレビに映る政治家は保身ばかり考えているように見えた。純粋な気持ちと義憤。子供のころから多感だった。

そのルーツは、小学五年の時に塾で巡り合った社会科講師の言葉だ。「筋の通らないことにはちゃんと声を上げろ」。勉強が大の苦手だったため通わされていたが、その一言が心に響いた。今も演説の際に良く使う。

京都市内の高校から東京の専修大へ進んだ。政治サークルに入ったが、思想的になじめず三カ月で退部。思いが募り、当時新進党の衆院議員で現在は神奈川県知事の松沢成文氏の門をたたいた。自民党の一党支配を終わらせた新党に関心を持っていたためで「ボランティアで使ってください」。学業もそこそこに事務所の掃除や車の誘導など下働きをした。学校や議会の視察にも同行し、課題の現場に足を運ぶ大切さを学んだ。

その後、離合集散を繰り返す政党に幻滅し、松沢氏のもとを離れてアルバイトに明け暮れた。ところが大学三年の時、知人に頼まれて手伝った山口県内の市議選で、当時三十歳の無所属候補に会い、目が開いた。食費を切り詰めながらも、資金も地盤も知名度もなく孤軍奮闘する姿に共感。「おれも地元の京都で市議になる」。そう決心した。

卒業後にリクルートに就職し、不動産情報誌の営業を二年務めた後、決心通り京都に戻った。左京区で市議選の準備を始めるまで、家族は猛反対。「アホ言うな」「夜逃げせなあかん」と言われたが、揺るがなかった。

街頭でビール箱の上に立って「あきらめてはいけない」と叫んだ。「邪魔だ」とゴルフクラブで殴られそうにもなったが、財政再建をひるまず訴え続けた。全国最年少の二十五歳で初当選。二期目はトップ当選した。

「おもしろき こともなき世を おもしろく」。小学校の卒業アルバムで、つたない字で高杉晋作の句を記した。近代的な奇兵隊を組織して幕府軍と戦った志士を尊敬する。三十路を迎え、「おもしろき世」を求め、全市域に信を問う。

京都新聞夕刊

朝の風景

舌戦たけなわの京都市長選(十七日投開票)。候補者となった新人四人の朝は、以前に増して早くなった。睡眠時間を削り、夜が明ける前に家を出る。街頭で訴え続けた疲れより、本番を迎えた高揚が勝っている。勝利を目指し、身も心も引き締まった。

村山祥栄さん(30) カイロ準備抜かりなく

ノーネクタイで自宅を出た。連日の演説で声が少し渋くなった。「告示後はやっぱり、演説を聞いてくれる人の反応が違います」。話しながら目の光を強め、気力を充実させていく。

車で事務所へ向かう道すがら、待ち合わせているスタッフに連絡。「使い捨てカイロと張るカイロ、十枚ずつ準備しといて」。かじかむ手を缶コーヒーで温めながら、夜明け前のまちを走る。

選挙カーに乗り込み、てきぱきと今日の予定を打ち合わせ、京阪淀駅へ。おでんで腹ごしらえし、ネクタイを締め、カイロも手早く身につける。車から降り立つと、たすきを掛け、行き交う人へ声を張り上げた。

産経新聞

京都市長選―候補者の横顔

村山 祥栄氏 (30)無新 命かけて地元に恩返し

「京都市に対して、ずば抜けて思いが強いんです」と言う根っからの京都好き。左京区に生まれ、幼いころから通い詰めた下鴨神社の史跡「糺の森」を自分の「原点」と話す。政治を学ぶため一度は東京で暮らしたが、「地元に帰って、地元のために政治をやる」と京都への思いは途切れることはなかった。

政治家を志したのは、中学生のころから。歴史好きで、明治維新の志士たちにあこがれを抱くかたわら、テレビに映る当時の首相らのふがいなさが目に付いた。「命をかけて政治に取り組んだら、もっとできることがあるはず。おれがやったほうがましや」と子供心に思ったのがきっかけだった。

大学時代、当時衆院議員だった松沢成文・神奈川県知事に師事。「松沢さんは何か起きると現場に出る。出会っていなかったら議員になっていなかった」と振り返る。

市政史上最年少の25歳で市議に初当選。たたき込まれた現場主義を生かし、現場に足を運んで市職員の不祥事問題などを追及した。「若いから体を張ってしか京都に恩返しができない。命をかけて政治をするということだけは他の人にまったく負ける気はしない」と断言する。

現在、はまっているのが半年前に始めたばかりの釣りだ。小学校時代からの旧友と車で琵琶湖に出かけ、ブラックバス釣りをするのが楽しみの一つと言う。

2008年02月07日

市長選挙-報道-2008年02月07日

産経新聞

京都市長選 候補者に聞く

村山祥栄氏(30)=無新

最重要施策

行政を再建し、失墜した市民の信頼を回復する。不祥事問題を一掃し、徹底した財政再建を行い、同和行政の完全廃止など市民の不公平感を一掃。長年のしがらみ、既得権を断ち切り、「京都市民の為の京都」を取り戻す。

桝本姿勢の評価

財政再建、事務事業評価、景観条例、観光客5千万人構想など方向性と政策は評価。ただ施策数は過多でどれも中途半端と言わざるを得ない。また財政再建も道半ば、不祥事問題への踏み込みが甘かったことは評価できず。

京都新聞

抜本改革前倒し実行 村山 祥栄候補

優先雇用は当時の同和地区の実情から必要とされた制度であり、途中から市の人事権を事実上、運動団体に預けたことが問題。制度をもっと早く見直すべきだった。

最大の問題は市が職員を厳しく管理、監督できなかったことにある。議員として不祥事を追及してきた私には、問題を過去の制度のせいにするのは役人の責任逃れとしか思えない。

不祥事を根絶するため、まず市の「抜本改革大綱」を当初目標より前倒しして実行する。不祥事や職務怠慢の積極的な公表を管理職の成果とみなす評価体制もつくる。

さらに、信頼回復に向けて職員の信賞必罰を徹底する。能力主義を導入し、市民のために汗をかいた職員をきちんと評価し、年代にかかわりなく柔軟に昇格させる。

一方で公務員として不適格な職員は、降格はもちろん、分限免職もどんどんやる。不当解雇として裁判で負ける可能性はあるが、うみを出し切るため一年で断行する。「少々問題を起こしてもクビにはならない」という職員の意識を変えないといけない。

2008年02月08日

市長選挙-報道-2008年02月08日

産経新聞

京都市長選 候補者に聞く 2

村山祥栄氏(30)=無新 職員不祥事

根源的には公務員の身分保障を逆手に取った「少々問題があっても首にならない」という職員の体質の問題。徹底した信賞必罰と分限免職の徹底実施。隠蔽体質からの脱却が鍵。

市の未来像

それぞれの町の成り立ちを考えて街区ごとに細かく見直し、厳しい所はより厳しく緩和するところは緩和するなどよりメリハリのきいた地区指定が必要。建築文化も変化する。古今融合を図り、京都らしい町を形成する。

2008年02月09日

市長選挙-報道-2008年02月09日

産経新聞

京都市長選 候補者に聞く 3

村山祥栄氏(30)=無新

観光施策

見学型から体験型観光、日帰りから滞在型観光へ誘導し、経済波及効果を生み出せる観光政策へ転換。客数は一定効果があった。民間エージェントの活用や富裕層観光客の獲得など今後は数から質への向上を図り更に前進。

財政再建

財政再建を最優先課題へ位置付け、職員の4年以内2000人削減、高速道路・地下鉄延伸の一時凍結、有償ボランティア、民間委託促進、補助金改革など徹底した行政のスリム化を。

京都新聞

新人激突 2.17京都市長選最前線 (下)

間隙 独自性前面共感求める

七日夜。村山祥栄は告示後、三回目の個人演説会を右京区で開いた。自営業者や主婦ら約九十人を前に、「お集まりいただいてうれしい」と頭を下げる村山。人集めに奔走した造園業の男性(64)は「民主党が(結果として)市役所出身候補に相乗りしたのはやっぱり納得できない」と思いながら聞き入った。

男性は国政選挙では民主を支持するが、市長選候補の選考経過を新聞などで知り腹を立てていた。今回、民主支援の門川大作と距離を置く。

自民、公明、民主の市議会与党が推す門川と共産党推薦の中村和雄の間隙を突くため、政党の支援を受けない村山は、こうした有権者を取り込もうとしている。

昨年四月の市議選で左京区から立候補した村山は、前回の初当選時より三千八百票を上積みし、同区トップの八千八百票を獲得。再選を果たした。それでも、同区での得票率は14%。分厚い組織のある門川、中村と並ぶには、倍以上の得票が必要ともされる。ほかの区では左京以上に知名度アップが求められる。

四日。早速、中京区の銭湯を会場に開いた個人演説会で約三十人を前に「体を張って市役所を立て直す」と訴えた。五日は伏見区のレストランでミニ集会。六日にはビアホールに足を運んだ。選対事務局長の金森隆は「本人の話に共感した人に、口コミで支持を呼びかけてもらっている」。告示前から始めたミニ集会は五十回を超えた。支援者の仲介で連日、企業の朝礼にも顔を出す。

村山に立候補要請した若手経営者ら八十人でつくる「京都市を想ふ会」。メンバーの須一弘士(30)は「一人ずつ支持を広げていくしかない」。市内全域の同世代の知人に働き掛けている。

京都新聞

ズバリ聞く 2008京都市長選の争点2 景観

村山 祥栄候補 場所ごとの個性尊重

あ新政策は基本的に賛成だ。高さ規制や眺望の保全は大切。高さの規制について、市はこれまで緩めたり厳しくしたりと迷走を続けてきた。せっかく良い条例ができたのだから、今後はぶれてはいけない。

ただデザイン規制はあまりにも一律的。美観地区の指定の在り方を含め、細則を見直す必要がある。北山通は斬新な意匠の町並みで、これも京都の一つの文化だと思う。室町通沿いは昔ながらの家々が軒を連ね、高野は戦後に開発された住宅地が広がる。場所によって個性が異なるわけだから、規制を強化すべき地域と緩和すべき地域のめりはりをつける。

町家を守ることだけが文化ではない。景観保全は百年の大計であり、将来の京都にとってどんな町並みが望ましいのか、本来はもっと時間をかけて議論すべきだった。

景観に関する市の審査や建築確認の遅れは担当職員の不足だけが原因ではない。現場の職員が建築主のニーズと基準の運用のはざまで悩んでいるからだ。専門家や市民を交えて、判断の方法をきちんと決める。

2008年02月10日

市長選挙-報道-2008年02月10日

京都新聞

連休初日 党幹部も続々入洛

熱き訴え雪溶かす

三連休初日の九日、京都市長選(十七日投開票)の四候補は降り続く雪の中、人出を狙って繁華街を回った。政党の推薦を受ける候補には党幹部が京都入りし、街頭や演説会で支援を強めだした。政党の支援を受けない候補も組織戦に負けまいと無党派層に狙いを定め商店街へ。連休作戦も熱く、激しい戦いが続く。

(中略)

村山祥栄さんは、政党の推薦を受けないのが身上。八幡市や兵庫県伊丹市から、友人で無所属の若手議員が応援に駆け付けている。この日も候補とは別の車に乗り込み「市民の力を結集すれば、政党や組織には負けない」とマイクの声を響かせた。村山さんも、伏見区の大手筋商店街を大学生約十人と練り歩いた。若手議員は連休中、京都に張りつく。

京都新聞

京都市長選中盤情勢

門川氏やや先行 中村氏追い上げる 村山氏続き、岡田氏伸びず

十七日投開票の京都市長選について、京都新聞社は九日までの三日間実施した世論調査に、これまでの取材を加味して情勢を探った。現職の引退に伴い無所属新人四人が争う中、市政の継承・発展を目指す前市教育長の門川大作候補(57)=自民党、公明党、民主党府連、社民党府連推薦=がやや先行し、市政刷新を訴える弁護士の中村和雄候補(53)=共産党推薦=が激しく追い上げ、これに前京都市議の村山祥栄候補(30)が続いている。会社相談役の岡田登志彦候補(61)はやや伸び悩む。ただ調査時点で誰に投票するのか態度を決めていない人も約3割あり、終盤の戦いや投票率の動向によっては流動的な要素もある。

(中略)

村山候補は政党の相乗り批判を繰り返し、地元左京区で優位に戦いを進めているほか、伏見など周辺区で一定の伸びがある。しかし市全域では、組織戦を展開する門川、中村候補を追い上げるには至っていない。共産以外の各党支持層へも一定浸透するが、やや勢いを欠く。

京都新聞

京都市長選中盤情勢 本社世論調査

村山祥栄候補 地元の左京でリード

村山候補は、地元の左京区で他候補を大きくリードしているほか、上京、西京区で中村候補と並ぶ支持を集めている。

政党別支持では、自民、民主の支持層に一定の食い込みを見せるが、無党派層でやや伸びを欠いている。

年代別では、二十代と三十代で門川候補に次ぐ支持を集めている。

職員不祥事問題を重視する人からの支持は中村候補と肩を並べ、投票する際に「経歴や外見、年齢」を重視する人からは、他候補をしのぐ支持を集めている。

選対では今後、無党派層の多い市南部や西部での街頭演説に力を入れ、一層の知名度アップと支持拡大を図る。

京都新聞

ズバリ聞く 2008京都市長選の争点3 財政再建

村山 祥栄候補 交通局の民営化検討

京都高速道路の建設と地下鉄延伸は一時凍結する。民間への業務委託が進んでいる市交通局は、さらに踏み込んで民営化を検討する。地下鉄沿線へ商業施設を誘致するなど、乗客を増やす方法も考えなければならない。

有効に活用されてない市有地や施設は、財源確保のため積極的に売却する。マンガ文化は民間でも十分振興できるので、京都国際マンガミュージアムは売却する。

教員数も団塊世代の退職に伴う採用を絞り、四年間で二千人削減する。民間委託が可能な業務、有償ボランティアにできる仕事を分類して人件費を削る。採用枠を狭めれば必然的に優秀な職員が入る。真の地方分権を実現するためにも、能力主義を導入して市内の大学から中央省庁へ流れる人材を引き込みたい。

団体などへの補助金はいったん全廃。重要性に応じて再度申請を求め第三者機関で定期的に見直す。値下げする財源のない国民健康保険料、地下鉄運賃や水道料金は現状維持。有料のごみ袋や市のマンホールに広告を取り入れる。法定外新税導入も検討する。

産経新聞

「京都市長選 候補者に聞く」村山祥栄氏(30)=無新

環境施策

自転車の都心への乗り入れ規制など自転車利用の抑制政策、低燃費自転車優遇政策、太陽光発電など自然エネルギーの活用、レジ袋税の検討など具体的にCO2削減につながる施策を実施。

京都とは

唯一無二の故郷であり愛すべき郷土。それが全て。命を賭けても闘える根源も同様。歴史が息づく日本が誇る都であり、かつ新しい文化を受け入れる許可もある。ただ市民不在の京都市になりつつあることが目下最大の問題。

「雪のなか懸命に支持訴え」京都市長選候補者

2月17日に投開票される京都市長選は折り返し地点を迎えた。3連休初日の9日は朝から雪が降り続く悪天候となったが、立候補している4氏は市街地を中心に精力的な動きを見せ、商店街などで有権者と握手しながら練り歩く「桃太郎作戦」や街頭演説などを繰り広げ、支持を訴えた。

(中略)

前市議の村山祥栄氏(30)は左京区などを回った後、伏見区の大手筋商店街をボランティアら10人と練り歩いた。その後は四条烏丸や四条河原町で街頭に立ち、「京都市は本気で再生しないといけない。削ったお金をとことん少子高齢化対策につぎ込みたい」と道行く市民に呼びかけた。

朝日新聞

雪の週末 積極アピール 4陣営 山場と位置づけ

17日投開票の京都市長選は9日、いずれも無所属で立候補した前市教育長門川大作(57)=自民、公明、民主府連、社民府連推薦=、会社相談役岡田登史彦(61)、前市議村山祥栄(30)、弁護士中村和雄(53)=共産推薦=の4氏が、激しく雪が降りしきる繁華街に繰り出した。各陣営ともこの連休を選挙戦の山場と位置づけ、より多くの有権者に名前や政策を印象付けようと、政党幹部の応援や独自のPR作戦などを展開する。

(中略)

村山氏

村山祥栄は午後、伏見区の伏見大手筋商店街を「『あかんもんはあかん』の村山祥栄です」と訴えながら歩き、買い物客や店店主らと握手を交わした。繁華街での演説では「市役所の信頼回復には、たまったうみや既得権の徹底的な排除が必要だ」と訴えた。

村山氏は10日も市中心部の四条通や三条通を練り歩く。また、ボランティアの大学生らが「あかんもんはあかん」の旗を手に連日、街に繰り出して改革の必要性をアピール。自転車も使って、市内全域で訴えてまわる。

2008年02月11日

市長選挙-報道-2008年02月11日

毎日新聞

4候補、繁華街で訴え 連休中の選挙戦折り返し

京都市長選(17日投開票)は10日、2週間にわたる選挙戦の折り返しを過ぎた。3連休の中日で、▽前市教育長、門川大作氏(57)=自民、公明、民主府連、社民府連推薦▽洋傘製造卸会社相談役、岡田登志彦氏(61)▽前市議、村山祥栄氏(30)▽弁護士、中村和雄氏(53)=共産推薦=の4候補はいずれも、人通りが多い商店街を選んで有権者に支持を訴えた。アーケード街を練り歩いたり、大物来援を仰ぐなど、あの手この手の知名度アップ作戦が繰り広げられた。

(中略)

村山候補

村山候補は市中心部の商店街を何度も練り歩いた。午前中は市役所前からアーケード街を四条河原町まで往復。午後も三条河原町から商店街に入り、「民意に反する相乗り構図はアカン。本当に改革に命を懸けられるのは私だけ」と声を張り上げた。この日は、学生ボランティアの自転車隊も青いのぼりを立てて走った。

2008年02月13日

市長選挙-報道-2008年02月13日

京都新聞

ズバリ聞く 2008京都市長選の争点5 ごみ・環境

村山 祥栄候補 レジ袋税導入も検討

事業系ごみを減らすために分別を徹底する。市内ではリユース(再利用)が進んでいない。大型ごみにはたんすや音楽機器などまだ使える物が多い。有償ボランティアを活用して市運営のリサイクルセンターを設けるか、民間ショップに渡す仕組みを作りたい。

埋立処分地については、地元の人もできるだけごみを持ち込んでほしくないと思っているだろうし、大阪湾へ運ぶのも費用がかかる。その点からも、ごみの体積を半分にする焼却灰溶融炉は必要だ。

二酸化炭素の削減を進めるために、マイカーの市中心部への乗り入れ規制を検討する。歩いて楽しめる街を目指し、市の交通ビジョンの策定と並行して進めたい。流出する車からの排出量を抑えるため、ハイブリッド車を大量に普及されるためのルールもつくる。

ごみ袋の有料化は事実上の環境税であり、収集や処分に費用がかかることを周知する意味で必要だった。市民の環境意識をさらに高めるために、買い物でのマイバッグ持参を促す「レジ袋税」の導入を検討したい。

朝日新聞

今の京都市政 私はこう見る 上

京都市長をめざす4候補は姿勢の課題をどう考えているか。朝日新聞京都総局が候補者に尋ねたアンケートの回答を3回に分けて紹介します。

(中略)

村山祥栄氏 無新

質問:京都市長選の一番大事な仕事は何ですか。市長になってどのような市にしたいですか。そのために最も力を入れたい具体的な政策を一つあげて下さい。
最優先は行政の再建。まず行政の信頼回復のため、市役所の隠蔽体質から公開へ、職務怠慢職員も含め徹底した信賞必罰を断行し不祥事を根絶させる。また、同和行政も含めた長年のしがらみ、既得権を命をかけて断ち切り、無駄の多い財政の再建を断行。公平公正な税の再分配を実現し、「京都市民のための京都」を取り戻します。
質問:桝本市政3期12年をどう評価しますか。何点ですか
50点
質問:最も評価できる点は
財政再建、事務事業評価の導入、景観条例の実施、観光客5千万人構想など方向性と政策は評価しています。
質問:最も評価できない点は
不祥事問題に対する踏み込みの甘さを始め、政策課題が多く、どれもが中途半端に終わっている感は否めない。

2008年02月14日

市長選挙-報道-2008年02月14日

京都新聞

候補者の人柄 熱くアピール

村山 祥栄候補

応援弁士の声 若さで閉塞感打ち破る

大阪府吹田市議の神谷宗幣さん
「村山さんは私と同じ三十歳。政治を変えるのは若者の力だ。『経験がない』『実績がない』という批判もあるが、果たしてこれまで経験者に改革ができたのか。閉塞感を打ち破るのは若手だ。京都を舞台に繰り広げられた幕末維新では、各藩は若手を前面に出して改革を進めた。村山さんが勝てば、全国への大きなうねりになる」(3日、中京区)
落語家の笑福亭猿笑さん
「村山さんは若いといわれるが、実は、市民の先輩方の意見を真摯に聞いて、市政改革を進める『温故知新の人』であり、市議時代から『有限実行の人』だ。しがらみを断って、京都市を土台から立て直そうという彼の熱意を、多くの友人に伝えてほしい。村山祥栄とかけて、米俵と解く。その心は、皆さんの一票の重みだ」

2008年02月15日

市長選挙-報道-2008年02月15日

京都新聞

各事務所 温暖化対策 訴え熱く

あす京都議定書発行記念日

十六日は京都議定書の発行記念日。地球温暖化問題は京都市長選(十七日投開票)の大事な争点だけに、新人四候補は、それぞれの温室効果ガス排出削減策を訴え、各事務所でも身近なエコ対策を進めている。

(中略)

村山祥栄候補(30)の事務所は、紙コップを使わずに湯飲みを使う。食事も容器が使い捨てではないか気を配り、ごみ自体を減らす作戦だ。選挙活動は、市中心部への自動車乗り入れ規制や自然エネルギーの利用促進などを主張する。

朝日新聞

今の京都市政 私はこう見る 下

現在の京都市の各分野の状況をどう評価しますか。優、良、可、不可の4段階で答えて下さい。その理由と次期市長としてどうしたいですか

村山祥栄氏 無新

質問:財政健全化
【可】財政再建を最優先せず、財政非常事態から脱却できなかった。財政再建を最優先させ、職員を2千人(4年以内)削減、高速道路・地下鉄延伸を一時凍結、水道・交通局は民営化の検討も含め行政のスリム化を実現致します。
質問:まちづくり
【可】交通政策などの都市計画がないまま、場当たり的に進めてきたことは評価できない。まず、歩く街のトータルビジョンを策定します。また、景観条例のデザイン基準は専門家を導入しメリハリの利いた細則に再構築致します。
質問:同和問題
【不可】実質終結していない同和事業を集結したと断言したことは評価できない。それは逆差別と行政に対する不信感を助長させた。4年以内にコミセン廃止など、すべての同和行政を完全に廃止し、公平正大な行政を実現します。

2008年02月16日

市長選挙-報道-2008年02月16日

京都新聞

手応え十分 あす投票 事務長に聞く

村山選対口コミの広がりも 金森 隆さん

相手候補の背中が見えてきた。「あと二週間あれば追いつける」から「あと一週間」へと運動員の手応えが強まっている。右京区や伏見区では急速な支持の広がりを感じる。選挙カーを走らせていると、どの区にも支持者が手を振ってくれる地域が出てきた。

村山候補の著書を読んで共感した人が口コミで支持を呼び掛けている。旧同和地区の住民からも「一理ある。私たちの思いももっと聞いて」という電話が連日、事務所にかかっている。新景観政策に批判的な不動産業界の有権者からの問い合わせも増えている。

職員不祥事への市民の怒りは続いており、緩やかな風を感じる。投票先を決めていない人はまだ多い。そよ風が突風になれば、投票率が上がらなくても得票数は大きく変動するだろう。

産経新聞

あす投開票 4氏「最後のお願い」

無所属新人4氏が立候補している京都市長選は17日に投開票される。職員の不祥事や同和行政、新景観条例、財政再建などを争点に繰り広げられている選挙戦。各候補は選挙戦最終日の16日、「最後のお願い」のため市内を走り回る。

(中略)

村山氏は不祥事の一掃や財政再建、子育て支援を公約に掲げ、地元の左京区を中心に市全域で街頭演説やミニ集会を開催する草の根選挙を展開。16日は山科、左京、中京の各区などを回り、午後7時40分から四条河原町で最後の街頭演説を行う。

毎日新聞

京都・八幡市長選 あす投開票

4陣営、訴えに手応え

17日投開票の京都市長選は大詰めを迎え、陣営幹部らも手応えを感じている。立候補した▽門川大作候補(57)=自民、公明、民主府連、社民府連推薦▽岡田登志彦候補(61)▽村山祥栄候補(30)▽中村和雄候補(53)=共産推薦=は16日、最後の追い込みをかけ、14日間の選挙戦を締めくくる。

(中略)

村山候補は、不祥事追及の実績としがらみなさを積極的にアピールした。青いのぼりを立てた学生ボランティアの自転車部隊も市内中心を駆け回った。金森隆・選対統括責任者は「準備期間が短かったが、政党支持者からも応援の申し出が多い。街頭での反応もいい」と話す。

2008年02月17日

市長選挙-報道-2008年02月17日

産経新聞

きょう有権者の審判

任期満了に伴う京都市長選は17日、投票が行われ、即日開票される。2週間続いた選挙戦の最終日となった16日、立候補者の4氏は、総力戦で市内一円を駆けめぐり、それぞれの思いを「最後の訴え」にぶつけ、声を振り絞った。

(中略)

村山氏は地元の左京区などを回った後、四条河原町の繁華街で「必ず自分たちの手で、本当に市政が変わるという選挙がしたい」と最後の支持を訴えた。陣営の金森隆統括責任者は「熱狂的な支持者が増え、町の反応が爆発し始めている」と手応えを示す。

朝日新聞

最後の訴え 力の限り

「京の顔」今夜誕生

12年ぶりに新顔同士の争いとなった京都市長選は17日に投開票され、同日夜には新市長が決まる。立候補しているのは、前市教育長の門川大作氏(57)=自民、公明、民主府連、社民府連合推薦=、会社相談役の岡田登志彦氏(61)、前市議の村山祥栄氏(30)、弁護士の中村和雄氏(53)=共産推薦=の4人。16日は雪まじりの空模様の下、各候補とも繁華街などに繰り出して、市役所改革や将来の街づくりなどの市政の課題について、「最後の訴え」に力を込めた。

(中略)

村山氏

村山氏は地元の左京区などを回った後、四条河原町で学生ボランティアらが掲げる「あかんもんはあかん」の旗に囲まれて最後の訴え。「市民が求めたのは政党相乗りからの脱却と市役所からの候補をやめてほしいということ」と強調。子育て支援の充実やメリハリの利いた財政運営を訴え、「市民が『変えるんだ』という意識が、大きな力になる」と呼びかけた。

朝日新聞

4陣営 戦いを終えて

相乗りに怒り大 接戦になるはず 村山陣営の金森隆選対統括責任者

「あかんもんはあかん」と訴えてきたが、不祥事、相乗りに対する市民の怒りは大きい。立候補表明後にミニ集会を60~70回開き、選挙カーは全地域をまんべんなく回れた。人との近い距離感を大事にして、熱狂的な支持者をつくれた。街の反応は日に日に上がっており、着実にとらえたかなと感じる。接戦になるのではないか。

2008年02月18日

市長選挙-報道-2008年02月18日

京都新聞

京都市長に門川氏 951票差 中村氏振り切る

「市政継承」に支持 相乗り批判で苦戦 投票率37.82

任期満了に伴う京都市長選は十七日投票が行われ、即日開票の結果、自民党、公明党、民主党府連、社民党府連が推薦する前市教育長の門川大作氏(57)が十五万八千四百七十二票を獲得、大接戦の末、共産党推薦の弁護士中村和雄氏(53)を九百五十一票の小差でかわし初当選した。前市議の村山祥栄氏(30)は善戦したが及ばず、会社相談役の岡田登史氏(61)は伸び悩んだ。

(中略)

村山氏は市政改革を訴えて健闘した。地元左京区でトップとなったが出遅れも響き、大きなうねりを起こすまでには至らなかった。

(中略)

村山氏も市政改革を訴え健闘したが、市民を大きく揺り動かせなかった。

京都新聞

市役所改革 攻めの姿勢で

同志社大学政策部 真山達志教授(行政学)

村山さんは「共産対非共産」の図式に割って入ると意気込んだが、結果的に選挙に大きな影響を与えたとは思えない。その意味で、破れたとはいえ、野党は非常に善戦した。

京都新聞

自・公・民体制岐路に 市長選後の京都政界展望

衆院選 仕切り直し 共産、一定底力示す

京都市長選で自民党、公明党、民主党京都府連などが推薦した門川大作氏が初当選した。一九九三年以降、五回連続で市議会与党側が勝利したが、共産党推薦の中村和雄氏との僅差の結果や、四割を切る低投票率は、国会で対立する自民、公明と民主が相乗りした構図への批判が色濃く出たともとれる。地方選といえども政党の相乗りに有権者の理解が得られにくくなっているのは間違いなく、各種選挙に向けて京都政界も大きな岐路を迎えている。年内にも予想される解散・総選挙を前に、門川氏を推した政党も合わせて十六万票に届かない事態は「勝者なき選挙」だったといえ、戦略の立て直しが急務だ。

(中略)

どの政党にもおおきな前進とならなかった市長選で、政党支援を受けなかった村山祥栄氏が民主支持層に食い込むなど健闘した。「非共産対共産」の二極対決への批判は明らかだ。

市内中心部で門川氏手堅く

村山氏は市議を務めた地元左京区でトップに立ったが、浮動票を狙って力を入れた大票田の伏見、右京区でいずれも10%台と伸びなかった。

産経新聞

相乗り門川氏辛勝

京都市長選、共産系に951票差

任期満了に伴う京都市長選は17日、投開票され、無所属新人の元市教育長、門川大作氏(57)=自民、公明、民主府連、社民府連推薦=が、弁護士の中村和雄氏(53)=共産推薦=をわずか951票差でかわすなど無所属新人3人を破り、初当選を果たした。投票率は37・82%で前回(38・58%)より0・76ポイント減少した。

選挙戦は市議会与党が相乗りで擁立し、桝本頼兼市長の後継となる門川氏と、共産が推す中村氏による非共産VS共産の「二極対決」に、前市議の村山祥栄氏(30)ら2人が割って入る構図で展開した。

(中略)

「相乗り」「市役所内部候補」の批判を掲げて出馬した村山氏が支持を急速に広げたため、保守票が分裂したことも、選挙戦に影響を与えたとみられる。

産経新聞

村山さん健闘及ばず

午後10時50分ごろ、敗戦が濃厚になると、京都市中京区の村山祥栄氏の選挙事務所に集まった地元支持者や学生ボランティアから大きなため息が漏れた。

その後、事務所に姿を現した村山氏は頭を丸め「申し訳ございませんでした。私の不徳の致すところです」と一礼。支持者からは「祥栄よくやった」とねぎらいの言葉が掛けられた。

「相乗りには民意がない」と市民団体からの要請を受け、急きょ参戦した選挙戦。「あかんもんはあかん」と市職員の不祥事一掃や、財政再建などを強く訴えた。支持の輪は大きくなり、事務所はボランティアで埋め尽くされるまでになった。

村山氏は「私自身の政治の筋を通したが、皆さんの期待に応えられず申し訳ない」と肩を落とした。

朝日新聞

逆風しのぎ門川氏

不祥事や財政 課題山積 試される「しがらみ」脱却

京都市の新しいリーダーは門川大作氏(57)。無所属新顔4人が争った京都市長選は17日投開票され、自民、公明、民主府連、社民府連合の推薦を受けて現市政の継承と発展を掲げた前市教育長の門川氏が、初当選を決めた。共産推薦で弁護士の中村和雄氏(53)、前市議の村山祥栄氏(30)、会社相談役の岡田登志彦氏(61)は市政の変革を訴えたが、政党相乗りの壁を敗れなかった。門川氏は、職員不祥事が相次ぐ市役所の改革や財政の立て直しなどに、その手腕が問われる。

(中略)

政革強調も出遅れ響く 村山氏

落選が濃厚になると村山氏は頭を丸刈りにして中京区の事務所に登場。手作り選挙を支えた支持者らを前に「不徳の致すところ。しっかりとみなさんの期待に応えられず反省しています」と、頭を下げた。選挙戦では「あかんもんはあかん」をキャッチフレーズに、市役所の抜本的改革の必要性を強調。政党が相乗りした門川氏擁立への批判票なども集めて健闘した。しかし、立候補表明が告示の半月前と出遅れたこともあり、訴えを十分には浸透させきれなかった。

毎日新聞

敗れた村山、岡田さん

「手応えはあったが」

「あかんもんはあかん」と大書きされたポスターが張り巡らされた中京区の村山さんの事務所。落選が決定的となった午後10時50分ごろに現れた村山さんは、「敗戦の責任を取って」、髪をばっさりと落とした丸刈り姿。選挙運動の中核となった学生ボランティアら支持者約150人が、涙ながらに拍手で迎えた。

村山さんは、「出馬表明が遅れたにもかかわらず、ここまで支持をいただいたことにお礼を申し上げたい。実質的に選択肢のない二極選挙の押し付けを許さない、不祥事の継続を許さない、という正義の民意に応えることができず、私の力不足で申し訳ない」と深々と頭を下げると、「まだ次があるぞ」などと激励の声も飛んだ。

上島芳朗・選対本部長は「結果は残念だが、手応えは大きかった。今後、将来性に掛けてくださった有権者の期待に応える政治活動をしなければならない」と述べた。

読売新聞

村山さん「私の不徳」

落選した村山さんは、中京区の事務所に髪を丸刈りにして現れ、「多くの方に支援を得ながら、勝てなかったことは私の不徳の致すところ。申し訳ありません」と敗戦の弁を述べた。

告示約2週間前に、「市民の声を無視した政治」と、与野党相乗りを批判し、「無党派」を旗印に出馬表明した。「あかんもんはあかん」をキャッチフレーズに、学生ボランティアらが中心になった手作りの選挙戦を展開した。

村山さんは、「筋は最後まで通すことができた。今回の結果は、自分の大きな反省とした」と語った。

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