平成19年度京都市予算編成に対する要望と回答
公営企業に関する要望
- 交通局・委託業務の見直し
- 地下鉄天神川以西の延伸一時凍結
- 広告収入の増加に向けたシステム構築
- 市バス管理の管理の受委託の1/2以上の拡大
- 走行環境の改善~PTPSの更なる拡大~
- バス走行円滑化対策の導入
- 観光バス事業の廃止
- 地下鉄烏丸線各駅の駐輪場設置
- 水道事業の長期展望の必要性
- 水道局所管の特異性手当ての見直し
- 水道事業の新規採用の抑制
- 水道局業務の一部民間委託化
- 市民の負担増にならない経営努力の推進
市立病院の地方公営企業法の全部適用の検討
要望
現在、全国の自治体病院で表題の問題が検討されているが、現在の京都市立病院の現状は、そういった問題を検討する為の経営分析材料に欠けるところがある。
まず診療科ごとの職別損益計算を至急に作成し、今後の材料にされるよう取り組まれたい。
また、現行の制度は、極言、経営判断を下せる経営者不在の制度といっても過言ではない制度である。
それらを踏まえた上で、慎重に検討せねばならない課題ではあるが、地方公営企業法の全部適用を今後十二分に検討されたい。
京都市からの回答
京都市立病院における経営分析につきましては、地方公営企業法において「常に企業の経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営しなければならない。」とされていることを踏まえ、自治体病院として、市民の安心・安全を守るために民間の医療機関等では採算面から安定した供給が困難な感染症医療、救急医療、高度医療等を提供するとともに、企業としての効率的かつ安定した経営を維持していくため、診療科別等のコスト分析を行い、的確な経営を行っていく必要があると考えております。
このため、分析において必要となる診療科別の材料の使用状況をデータベースとして把握することを可能にする「SPDシステム」を平成18年8月から導入し、順次システムの稼働を進めております。
今後、SPDシステムのデータベースを整備することにより、診療科別等のコスト分析につなげていきたいと考えております。
地方公営企業法における全部適用につきましては、京都市医療施設審議会の答申においても、その検討を求められており、その方向性の是非について慎重に検討して参ります。
交通局・委託業務の見直し
要望
財政難が続く交通局については、更なる歳出抑制と適正かつ効率的な経営をより強化して頂く為に着実に、協力会委託業務に関して改善をして頂いておるところでありますが、下記のとおりさらなる見直しを断行されたい。
- 委託事業の改廃を含めた抜本的な見直し。
- 現在の随意契約を一旦見直し、業務の民間開放を行い、委託料の削減に努めること。
京都市からの回答
本市においては、事業の経営健全化、効率化を推進する中で、業務に精通しているOB職員が多く在籍する京都市交通局協力会(以下「協力会」という。)に、市バスの営業補助業務を中心に業務を委託することで、事業の効率化を図ってきました。それとともに、委託に当たっては、競争入札の導入や委託金額の抑制にも努めてきました。
また、駅売店などの構内営業についても、協力会を通じて事業を展開することで、交通局の収入確保に努めてきました。
平成16年5月には、交通局の更なる健全化の推進と委託業務のより一層の透明性を高めるため、「外郭団体見直し検討委員会」を設置し、委託業務内容や費用の検討を行ってきました。
さらに、平成17年2月市会における、宝くじ売場の構内営業料の大半を協力会が収入している点や委託業務の積算の見直しについての指摘を踏まえ、平成17年度に、宝くじ売場の事業者に対して直接使用許可し、協力会を介さずに交通局が使用料を収入する方式への見直しを行うとともに、回転場等における市バス誘導業務や燃料給油業務などについて、委託金額の積算方法を国基準に準じた方式へ統一することや業務内容の見直しを行いました。
平成18年度には、被服貸与業務、北山駅駐輪場管理業務について、競争入札等を実施しました。
今後も、交通局の更なる経営健全化の推進と委託業者選定の公平性、透明性の確保に努め、より競争性を高めるため、順次競争入札の拡大を図って参ります。
地下鉄天神川以西の延伸一時凍結
要望
京都市財政は、財政非常事態宣言下において、現在、地下鉄事業に対し新たな事業を展開する余力はもはやなく、ましてやキロ当たり300億近い支出を要する事業を行うことは財政再建団体への道標を作るようなものである。
確かに、西伸問題においては、洛西ニュータウン居住者に対し、東西線延伸の約束の下誘致した経緯は理解できる。
行政にとって、住民との間における約束不履行との声もあるが、しかし、それは国家戦略として取り組んできた国土計画における全国高速道路網整備の問題と同様、一時凍結を迫られているのが現状である。
今は耐え難きを耐え、財政危機を乗り切ることが最優先すべき課題であることから、将来の京都市にとってより有効な選択を考えたとき、今はこれ以上の赤字を抱える延伸問題は一時凍結すべきであり、大英断を持って決断されるよう要望する。
京都市からの回答
地下鉄東西線の洛西への延伸につきましては、その大きな第一歩となる二条から天神川までの延伸事業に取り組んでおります。平成15年度からは国の財政状況が大変厳しい中、建設費に道路特定財源が充当され、現在、平成19年度中の一日も早い開通に向け、万全の体制で建設工事に取り組んでおります。
天神川以西への延伸につきましては、本市「基本計画」に掲げているほか、近畿地方交通審議会答申第8号の中で、抜本的な支援措置を前提に「中長期的に望まれる新たな路線」として位置付けられております。
しかしながら、本市の地下鉄整備につきましては、建設中の天神川延伸を含め、烏丸線、東西線の両線合わせて既に8,600億円もの巨額の建設費を投入しており、厳しい経営状況にある地下鉄事業や本市全体の財政状況を鑑みますと、現時点において直ちに延伸を実現することは、非常に困難な状況にあると考えております。
今後も、国の新たな支援措置に係る動向を十分注視しつつ、社会経済状況の変化や導入空間となる道路網の整備状況を考慮するとともに、低コストで建設するための整備手法などの検討を行って参りますが、当面は、天神川までの早期開通に向け、全力を挙げて建設工事を進めていきたいと考えております。
広告収入の増加に向けたシステム構築
要望
現在、各自治体では、自主財源の確保に東奔西走している。中でも新財源として広告収入の増加策は自治体が躍起になっている。
交通局は他の部局と比べて広告収入を得る為の豊富な資源がある。
そこで、交通局は他の部局に先駆け、広告収入増加における先兵としての役割を果たすべきである。
特にここ数年の交通局の広告収入の落ち込みは不況というキーワードで納めるには余りに大きい。しかしながら近々少しずつながら改善されつつあることから、引き続き今後の財源確保強化策の一環として、広告収入に力点を据え、広告収益が上る為のシステム構築と現実的な収益アップのポートフォリオを作成し、広告収益の改善に取り組むことを強く求める。
京都市からの回答
広告料収入につきましては、これまでの取組に加えて平成17年度から実施した地下鉄電照式看板複数一括契約割引キャンペーンなどの既存媒体の活性化策を中心に取り組んだ結果、平成17年度は、対前年度比4.6%増となり、10億円を確保することができました。
さらに、平成18年度におきましては、アドコラム広告やポスターボード広告など新規広告媒体の導入を図って参りましたが、平成18年10月には、平成20年度までに1億円の増収を図ることを目標として、幹部職員で構成する「広告販売促進チーム」を発足させ、広告代理店とも協力して企業や大学などへの販売活動を積極的に行うなど広告料収入の増収に結びつくよう取り組んでいるところです。
今後とも、ラッピングバスの更なる拡大やカード広告、バナー広告など、新規広告媒体の開発・研究への取組や、他都市での先進的な取組についての情報収集を積極的に行うことにより、それぞれの広告媒体の特長を生かした取組を推進し、広告料収入の増収に努めて参ります。
市バス管理の管理の受委託の1/2以上の拡大
要望
交通局では現在、国土交通省で決められた50%限度枠一杯まで目標を定め、一刻も早い目標達成に向けて管理者以下不断の決意と日夜たゆまぬ努力をされている事は、桝本行革の牽引的役割を果たしており、これに敬意を表する次第である。
しかしながら、これからの10年は団塊の世代退職の10年であり、まさに行政にとって決断のときと言わざるを得ない。
すなわち、退職者不補充という対策によって職員の削減を行ってきた行政にとって、これを更に急加速度的に推し進めるのに絶好のタイミングである。
ただし、職員削減の問題は、20年、30年先の交通局に対し、大きな影響を与えることから、より慎重に、より早いタイミングで緻密な計算を持って実行しなければならない。
その為には、一刻も早く管理の受委託50%以上という壁を突き抜ける計画を立て、最終的に自前でどれだけの運行をするのかを明確にし、それに向け実行されることを要望する。
京都市からの回答
本市のバス事業は、少子高齢化の進展等、予測を上回るお客様の大幅な減少傾向に加え、平成14年2月に乗合バス事業の規制緩和が実施されて以降、新規参入が現実のものとなっており、公営交通事業者にとって一層厳しい環境が続いております。
このような大きな時代の変化の中で、本市交通事業におきましては、市バス・地下鉄のネットワークを維持し、将来にわたり市民の足を守りつづけるために,事業再生計画として平成15年4月に「京都市交通事業ルネッサンスプラン」を策定し、経営健全化の取組を着実に推進しております。
その中で、市バス事業の財政を健全化する重要な施策として、「管理の受委託」方式の市バス全車両数の2分の1までの拡大を掲げるとともに、循環系統などの基幹的な系統及び観光系統につきましては、直営で運営していくこととしております。
この2分の1という制限については、国土交通省からの通達で規定されているところですが、本市では、一日も早く経営の健全化を図るため、ルネッサンスプランの目標である市バス事業の平成21年度での経常収支の均衡及びその継続に向けて、取組の大きな柱である「管理の受委託」の市バス事業全体の2分の1までの拡大計画を1年前倒しし、平成19年度までに完了することとしました。
今後とも、引き続き市バス・地下鉄のネットワークを維持し、身近な市民の足として、利便性やサービス水準を低下させることなく安心して御利用いただけるよう効率的・効果的な事業運営に努め、147万人の京都市民の足を守って参ります。
走行環境の改善~PTPSの更なる拡大~
要望
今日まで走行環境の改善に向け様々な取組が関係官庁及び関係局と共に取組を進めてこられたが、近年のモータリゼーションの進展や運転手のマナー等々を考慮に入れると実質的に功を奏しているものは少なく、その中で最も効果を表しているものがこのPTPS(公共車両優先システム)である。
そこで、PTPSの更なる拡大を京都府警に対し強く要望をされたい。
同時に、当システムは警察庁が推進するITS(高度道路交通システム)の一環であり、警察庁からの補助金を頼りに各都道府県警が整備するものである。
つまり、京都市交通局という一部局から乖離した国家施策であり、ただ単に府警に対し要望するのではなく、当システムの整備にかかる費用の一部を負担することも同時に検討されたい。
京都市からの回答
PTPSについては、本市から毎年府警本部に対し、拡大を要望しており、府警本部におかれても、拡大のための予算要求を府に対してされています。しかしながら、国の補助金がつかないこともあり、困難な状況でありますが、引き続き府警本部には強く要望して参ります。
なお、当システムの導入に当たって必要なバス車両に設置する車載機につきましては、これまでから交通局の費用負担により設置しております。
バス走行円滑化対策の導入
要望
現在、国土交通省重点施策に挙げられる「バス交通再生プロジェクト」では、都市部の慢性的渋滞によりバスの走行環境が悪化する中、バスの走行環境改善に向け、バスカメラを利用したバス走行円滑化対策の取組を広島を皮切りに行っている。
これは、バス専用レーン、優先レーンにおいてバスの前方で違法走行、違法駐車している車両に対し、バス先頭に設置しているバスカメラで撮影し、GPSを通して、最終自動車の使用者へ告知をするといった試みである。
これは現在の有名無実と化しているバス専用レーン、また優先レーンに対し、一定の効果が見られるものと考えられる。
そこで、実施事例を検証しつつ、京都市においても導入を検討されたい。
京都市からの回答
本市では、観光地を中心とした交通渋滞などの問題が、観光地としての魅力低下を招くとともに、市民生活に影響を及ぼしています。
こうした交通問題を解決するため,今後のTDM施策推進の指針として平成15年6月に策定した「歩くまち・京都交通まちづくりプラン」(京都市TDM施策総合計画)の中に、具体的な施策の1つとして「バスの円滑な運用」を盛り込んでいます。
市バスをはじめとする路線バスの運行につきましては、これまで市バスの定時制を確保するため,市内主要道路におけるバス専用レーンの設置(昭和49年12月から内総延長91.2km)や、違法駐車等防止重点区域における違法駐車等防止指導による啓発活動、府警との連携による違法駐停車車両への啓発活動を行っています。しかしながら、依然として都心中心部では、バスの定時走行に支障を来していることから、都心部の主要道路における違法駐停車車両への啓発活動などを推進するため平成15年度から関係局などと連携し、四条通等におけるバスの走行環境改善の取組を実施しています。
市バスなどのバス走行環境を改善するためには,御指摘のようなバスカメラによ抑制も新たな実施メニューとして掲げられており, カメラの設置などの初期投資をと地方自治体で,カメラのデータ解析や保守管理などはバス事業者で負担するとい枠組みとなっております。
しかしながら,それぞれのランニングコストやメンテナス費用,年間を通してデータ解析をする人員の確保など,関係機関も含めて検討しなればならない課題も数多くあります。そのため, 施策効果の把握や取組のスキー概算費用などについて先行事例などを十分踏まえた検討をする必要があると考えております。
観光バス事業の廃止
要望
15年度単年度黒字を出した観光バス事業であるが、長年の経緯を見ると、長らく赤字が続いてきた経緯がある。
この度の決算は、抜本的な改革によって強い黒字体質が作られたとは思われず、この黒字が今後も維持し続けられるかは不明である。
また、当事業は公営企業の本旨から乖離した付帯事業的な意味合いが強く、今後圧縮が求められる公営企業において存続させる必要性は考え難い。
そこで恒常的に黒字経営できない以上、事業は民間バス事業者に託し、当局としての廃止すべきである。
京都市からの回答
定期観光バス事業につきましては、平成15年に発売額の値下げやグループ割引制度の拡大など、抜本的な見直しを行い、平成17年からは、お客様のニーズに見合った「昼食付」・「昼食なし」の選択性コースの拡充や、季節区分の細分化など、一層の効率的な運営に取り組み、更なる集客に努めております。
平成17年度の実績と致しましては、交通局における在籍車両5両により1日平均 3.4運行を行い、年間約3万1千人のお客様に御利用いただいております。(京阪バスとの合計では、在籍車両49両、1日平均25運行、年間利用者数約25万7千人)同事業は、本市の掲げる「5000万人観光都市・京都」構想の一翼を担い、「新京都市観光振興推進計画」でも、安全快適に京都の歴史、文化に接していただける観光客の受入環境の整備として、その役割が期待されております。
このため今後とも、的確なニーズ把握に努め、より魅力的なコース設定や、体験コースや夜間コースの充実を図り、積極的な事業PRを展開し、利用客数の増加を目指すとともに、効率的な事業運営の徹底を図り、コスト削減を図って参ります。
地下鉄烏丸線各駅の駐輪場設置 
要望
地下鉄烏丸線鞍馬口~九条駅間には駐輪場が設置されておらず、駅周辺は放置自転車が多数駐輪されている。
近隣の迷惑になるという観点からの近隣対策として、また歩く街京都を掲げる市政の一端を担われる立場として、お客様サービスの向上という観点から、早期の駐輪場設置を要望する。
京都市からの回答
本市の放置自転車等対策につきましては「京都市自転車総合計画」を基本とし、その一環として策定された「都心部放置自転車等対策アクションプログラム」において、都心部での駐輪場の整備に取り組むこととしております。
交通局としましては、駅周辺に駐輪場に転用可能な土地を有しておらず、また土地を購入し、新たに駐輪場を整備することも、現在の厳しい財政状況においては非常に困難でありますが、「京都市自転車総合計画」等の推進に当たり、交通事業者として、また行政の一部門として、積極的に参画して参ります。
併せて、自転車利用者の駐輪マナー啓発活動や、長期放置車両の撤去等、従来から行っている放置自転車等対策についても、引き続き取り組んで参ります。
水道事業の長期展望の必要性
要望
現在、郵政三事業の民営化が中央において大いに議論をされているところであるが、水道事業は国民のライフラインを司る基幹事業において唯一残された「官」の領域である。かつてのような大々的なインフラ整備はほぼ終結を迎えた。
先進諸国を見渡せば、既に民営化の嵐が吹き荒れ、多くの先進諸国では水道事業が世界企業によって民営化されている。また、その流れは日本市場だけが例外ではなく、これらの企業が虎視眈々とこのマーケットに狙いを定めているのが昨今の水道事業を取り巻く環境である。
そう考えた場合、そう遠くない将来迫り来る民営化の問題を最小限に留めるも、独自の水道事業を展開するも、極めて高い競争力と強固な経営基盤を今、磐石にしなければならない。
そこで、それらを視野に入れたうえで、中期経営プランを前倒しで達成させ、その後の水道事業をいち早く見据えた計画の策定を強く要望する。
京都市からの回答
水道事業の民営化につきましては、安全、安心で低廉な水を安定して供給するという水道事業の責務を果たしていくため、今後とも、公としての経営の下で、経済性と公共性を踏まえた事業運営に取り組んで参ります。
水道事業の長期展望につきましては、平成16年度の水道局及び下水道局の統合を契機とした組織のスリム化及び企業改革を図るため、経営基盤の確立を目指し、企業改革の方向性を示す「上下水道事業 中期経営プラン」を策定しました。さらに、この具体的施策として平成16年度から平成20年度の5箇年を計画期間とした「第3期効率化推進計画」を策定し、実施しております。
これらにより、大幅な人員削減、物件費節減、建設改良事業費縮減等を柱とする効率化を実施し、経営健全化に取り組んでおり、平成20年度までは現行水道料金及び下水道使用料を維持していくよう努めて参ります。
水道局所管の特異性手当ての見直し 
要望
特殊勤務手当ての見直しを順次進めてこられた中で、未だその名目に値するとは言い難い手当てが存在する。
本来の趣旨に適った支給を行うべきであり、特に低級にあたる手当てを中心に見直しを行うこと。
京都市からの回答
特異性手当につきましては、著しく危険、不快又は疲労等の伴う職務及び特殊な技術を必要とする職種の特異性に応じて支給しているものであり、平成15年度から日額支給とし、支給対象職種や支給額の見直しを行いました。また、平成19年度から点検員に対する特異性手当を廃止するなどの見直しを予定しております。
特殊勤務手当につきましては、平成19年度から三直制手当の廃止を予定するなど、所要の見直しを順次進めておりますが、今後とも勤務の特殊性や給与上の特別な考慮の必要性について検討、精査を進めて参ります。
水道事業の新規採用の抑制
要望
経営力の強化として最も有効なものは、義務的経費の圧縮であり、他の部局同様、今後の人員削減は大変重要な鍵を握る。
民間委託を今後推し進める中で、最終的に自主運営を行う部署を明確に打ち出し、最小限の人員で事業を運営していく青写真を至急に作成されたい。
特に、試験採用をのぞく選考採用分は厳しく精査し、採用の抑制に努められたい。
京都市からの回答
上下水道事業につきましては、平成16年度から平成20年度までの5箇年を計画期間とした「第3期効率化推進計画」を策定し、事務事業の大胆な見直しを図ることにより、158名の人員削減を実施し、人件費の圧縮を図って参ります。
また、この人員削減については、退職者の不補充により実施致しますが、今後も永続的に安全・安心で低廉な水を安定して供給し、快適で衛生的な生活を支え、大雨による浸水の被害から生命や財産を守るためには、先達により培われた技術力や経営手法を後世代へ継承していくことが公営企業としての大きな責務であり、豊富な知識や経験を有する職員の退職が今後増加していく中、その引継ぎのために最小限の事務職員、技術職員を新規採用することは、将来的な経営力強化に有効であると考えております。
今後も引き続き公営企業としてお客さまに対する責務を果たしていくうえで、効率的な運営体制の在り方を不断に見直しつつ、長期的な観点から必要最小限の採用について継続して実施して参ります。
水道局業務の一部民間委託化
要望
点検・収納・開閉栓これら業務は、他の自治体で既に民間委託を行い、具体的に効果を示している業務である。
「官から民へ」というのは既に地方自治を行ううえでの基本的なキーワードであり、これらの業務は必ずしも直接遂行せねばならない業務とは言い難く、全面的に民間に委託できる業務と考え、民間へ委託することを強く要望する。
平成18年実施の点検業務の外部委託は競争入札による方法で大変よいものである。引き続き競争入札を導入し民間委託化を促進させていくことを強く要望する。
京都市からの回答
業務委託につきましては、従前から、メーター点検業務の一部委託化、漏水調査の委託拡大等を着実に実施して参りましたが、第3期効率化推進計画においても、メーター点検業務、井水認定業務、疏水維持作業の外部委託化を図っていくこととしております。
平成18年度には、九条営業所区域の点検業務を委託化致しました。平成19年度からは、右京営業所区域の点検業務を委託化することとしております。
また、今後におきましても、事務事業の見直し等により、更なる経営の効率化に取り組みつつ、個々の業務委託について民間への委託も含めて検討し、より効率的な事業運営を図っていきたいと考えています。
市民の負担増にならない経営努力の推進
要望
水道事業は平成2年をピークに年々給水量が減少し、ピーク時と比較して17%以上ダウンしている。
これは節水意識の向上や膜ろ過システム等の外部要因によるところが大きいが、年々減少する給水収益の補填はいずれ市民の水道料金の値上げによって解消するという向きは少なくない。
平成20年度までの値上げの見合わせとのことではあるが、その後の値上げは必至である。
したがって、でき得る限り市民の負担増にならないよう更なる経営努力をもって取り組まれたい。
京都市からの回答
水道料金につきましては、平成16年4月に策定しました「上下水道事業 中期経営プラン」の中で、
- 市民生活への影響を最大限に考慮して、現行水道料金及び下水道使用料を維持する。
- このため、財政目標としては、第3期効率化推進計画を実施することにより、水道事業においては、平成20年度末累積損益の均衡、下水道事業においては、平成12年9月下水道使用料改定時棚上げ分及び平成17年度以降の汚水資本費補助相当額分を除く平成20年度末累積資金不足の解消とする。
という目標を掲げております。
企業の経済性を発揮することは公営企業においても最も基本的な原則であり、料金をできるだけ低く保つことは最大の市民サービスです。このため、「第3期効率化推進計画」を着実に実施し、現行水道料金及び下水道使用料を維持して参ります。
