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平成18年度 予算要望と回答

重点要望

組織再建策

1.NPM手法の大幅導入

欧米型ニューパブリックマネジメント手法は行政組織のスリム化と活性化の有効的な手段とされ、近年、京都市も含めた自治体で研究実践がなされている経営手法である。

現在の行政運営をみるに、まだまだこの経営手法が根付いているとは言えず、取り組むべき課題は山積している。

顧客志向という観点では近年大幅な改善が見られているが、未だ十分とは言えず、また、競争原理という観点では、意識も薄いと感じる。民間企業及び自治体間での比較検討(ベンチマーキング)を促進させ、更なる改善努力を講じて頂きたい。

その他、成果主義権限委譲等については後述するが、まず、NPM手法を効率的に用いた行革を行うことを強く要望する。

京都市からの回答

本市では、平成13年2月に策定致しました「京都新世紀市政改革大綱」におきまして、「補完性の原理に基づく市民と行政の役割分担の改革」と「NPM理論に基づく行政経営システムへの改革」を改革の基本理念として掲げ、行財政運営全般にわたる構造改革に取り組んで参りました。

更に、平成16年7月に策定致しました「京都市市政改革実行プラン」におきましてもこの理念を継承しております。

本市におけるNPM理論に基づいた取組と致しましては、顧客志向として、庁内活性化策である「プラス・アクション21」の取組による「市民応対窓口サービス評価制度」等の実施、市場メカニズムの活用として、PFIや指定管理者制度等の手法も活用した民間活力導入の更なる推進などに取り組んでおります。

今後とも、これまでの取組を継続、発展させ、更なる市政改革に取り組んで参ります。

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2.目標管理制度の全職員への実施準備

行政に成果主義の導入を検討するという声が多い中で、その前段となるものが、人事評価である。

既に京都市もいち早く人事評価を行う基準として目標管理制度は現在、管理職以上を対象に導入をしていることは評価に値するが、目標管理制度はあくまで全職員に導入してこそ十分な役割を果たせるものであり、岐阜市をはじめとした先進自治体に遅れを取らぬよう早期に全職員を対象に行うことを要望する。

ただし、目標管理制度の欠点は、評価する側の評価基準の平準化であり、一つ間違うと全く逆の方向へ向かいかねない制度であることから、十分な評価体制がとれることが全職員導入における絶対条件である。

この精査を十分行い、公正公平な目標管理制度となるように順次導入に向けて取り組まれたい。

京都市からの回答

人事評価制度につきましては、組織運営の中核となるべき部・課長級職員を対象として、能力や実績をより客観的かつ多面的に評価し、評価結果を適材適所の人事管理に活用することにより、その意欲や能力の更なる向上を図るため、平成16年度から試行実施しています。

本制度では、評価の透明性、納得性を高めるため、評価基準の公表や上司と本人との面談を行うこととしており、能力評価と業績評価で構成しています。

特に、業績評価におきましては、職員の自立的な業務遂行意識を高めるとともに、目標・方針の共有化を図ることにより、組織を一体化させ、良質で満足度の高い市民サービスが提供できるよう、目標管理の手法を取り入れています。

今後につきましては、試行結果を踏まえ、評価項目・基準の妥当性、手続の実効性などを十分に検証し、本格実施に向けて、制度の充実等を図って参ります。

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3.期末勤勉手当支給に係る成績主義の導入

成績主義の導入はもはや公務員制度改革大綱で示されているように、時代の流れといっても過言ではない。

目標管理制度は、評価をするだけに留まらず、評価を何らかの方法で反映することが成績主義の原則であるが、急激な成績主義、成果主義の導入は、現場に大きな波紋と様々な問題を併発する可能性が高いことを鑑み、まずは期末手当および勤勉手当に対し目標管理制度による評価をもとに緩やかな成績主義の導入を要望する。

無論、上記項目同様、十分な評価体制の確立が前提である。

京都市からの回答

国におきましては、公務員制度改革の一環として、職員の能力と実績が適切に反映される給与制度の在り方について検討が進められています。

本市におきましても、個人の能力、実績をより一層重視した給与体系の実現に向け、管理監督職員に支給する期末手当の一部を勤勉手当に振り替えるなど、これまでも逐次、制度の見直しを進めてきました。

今後とも、国における公務員制度改革及び他都市の動向等を注視しつつ、「京都市人材育成方針」の趣旨も踏まえながら、職員の能力、実績を重視した給与制度の在り方などについて、検討して参ります。

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4.抜てき人事の推奨

都市経営総研のアンケート結果では、52% の方が減点主義が公務員の積極性を失わせると回答している。

一刻も早く、役所意識からの脱却が求められ、信賞必罰を徹底させ、民間同様やる者が報われるシステムを構築すべきであり、それこそがひいては「自ら考え自ら動く」政策形成能力の向上にも繋がると思われる。

年功序列からの脱却は、年々加速傾向にあり、これからの自治運営はフレキシブルな人事が求められる。

他都市事例にもあるような2段階昇任等の推奨は、職員の意識向上にとって、大変大きな影響を与えるため、至急に職員任用規則を改正し、係長職以上の能力による昇任を促進されたい。

京都市からの回答

本市では、いわゆる役所意識からの脱却を図るため、従来からの慣例や形式に捉われない柔軟な発想と実行力を持った職員を、これまでから積極的に登用してきました。

その一例として、医師や消防職員の区長への登用や、幹部職員への若手の抜擢などがあります。

今後とも、職員の意欲や能力の更なる向上を目指し、柔軟かつ積極的な人材の登用に努めて参ります。

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5.社会人経験者採用枠の拡大・期限付職員の採用

現在の庁内の職員の意識改革に取り組むスタンスは高く評価できるが、民間企業と比較をすると残念ながら自浄能力の低下は否めない。

外部の人材登用を更に積極的に行い民間の感覚、感性をはじめ民間が取り組んでいる改革における様々なノウハウを吸収していくことが改革を加速させるうえで必要不可欠であり、影響力の強い特に課長級以上の管理職へも門戸を広げていくべきである。

同時に、財政難であるということもあり、低コストで高い効果が期待できる期限付き職員をうまく活用することも併せて要望する。

京都市からの回答

本市ではこれまでから、多様化する市民の皆様のニーズに対応するため、民間の高度な専門知識や経験を活用するとともに、庁内の活性化を図ることを目的とし、民間からの人材の登用を積極的に行ってきています。

平成14年度には、ペイオフ解禁に対応した公金管理を行うため、『金融専門員』を、また、平成17年度には、地球温暖化対策や本市環境行政に関する指導、助言を求めるため、『環境政策顧問』に民間からの人材を登用しております。

この他にも、新たな人事評価制度の導入に向け、民間のシンクタンクからの専門員の登用や、「民間企業等職務経験者採用試験」を実施しているところです。

今後とも、他都市の取組状況も参考にしながら、一般職の任期付採用制度の導入等と併せ、外部からの更なる人材の登用について、引き続き検討して参ります。

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6.ベストプラクティスの発掘の推進

現在ある経営改善手法の中で、経営改善と職員の意識改革を並行して行えるベストプラクティス(優れた取組)の発掘作業は、日産の販売改善といった事例を筆頭に民間企業の間でも極めて有効であることが証明されている手法である。

特に福岡市におけるベストプラクティスの取組はDNA運動という名前で、各局からマイナス補正予算を提出する、市民サービスが飛躍的に向上するなど、大きな成果を挙げている。

職員の意識を最大限に引き出し、現場の声を具体的に市政に反映させていくことは、京都市にとって大変有効であり、それは人的資源を有効に活用することを意味する。

現行の提案制度は、その礎になるものであると認識しているが、現行の方法では本当のベストプラクティスとは大きく乖離しているため、京都市は全庁を挙げて、この作業を現場職員が活用できる制度に再編させていく必要がある。

福岡市の事例をおおいに研究され、本当の提案制度が根付き、京都市職員が高い意識を持って職務に専念できるようになるよう、全力を挙げて取り組むことを強く要望する。

京都市からの回答

本市におきましては、従前から実施している職員提案制度に加えて、平成13年度から、民間企業の改革手法であるTQMの手法を応用して、全職員が一丸となって、京都市役所の制度、仕組みや仕事の仕方を改革、改善するプラス・アクション21の取組を導入しております。

これは、職場の実情に応じて、所属長を中心に職員全員が話し合いながら、できることから改善を行う取組で、「プラス思考」で改革、改善の活動(アクション)を行い、21世紀型自治体・京都市の創造を目指すという思いが込められているものであります。

平成13年度におきましては、「市民応対窓口サービス向上・大運動」のテーマの下、窓口職場を中心に職場の業務内容に応じた市民サービスの向上に取り組み、平成14年度からは、13年度の取組を更に発展させ、プラス・アクション21を全職場で展開し、テーマを「市民応対窓口サービス向上」に限定せずに、各職場の役割(使命)に応じた目標(テーマ)を定めて、それに沿った業務改善活動を自立的、継続的に推進しております。

プラス・アクション21の取組では、各職場から報告された取組の中から優れた取組を庁内に紹介する広報紙「ほっぷ・すてっぷ」を定期的に発行するとともに、庁内横断的な「プラス・アクション21推進委員会」におきまして、各局等の優れた取組の検討等を行っております。

また、平成17年度からプラス・アクション21の新たな取組として、市役所における経費、時間、資産の更なる有効活用を図ることを目的とする「もったいないプロジェクト」を開始し、庁内や他都市等におきまして既に行われている優れた業務改善事例を収集し、それらを全庁に広めることを活動の一つとしております。

ベストプラクティスの全庁的な周知と共有化を目的として、今後とも、プラス・アクション21と職員提案制度の更なる活性化を図り、職員の積極的な改革の取組を市政改革に生かして参ります。

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7.ナレッジマネジメントの推進

現在取り組んでいる市役所のイントラネットを基盤とした情報化は、着実に前進をし、効率的な行政運営に役立っている。

しかし、残念なことに未だにその道は半ばであり、職員全体が高い意識を持って有効に活用できているかは甚だ疑問である。

前項のようなベストプラクティスの共有をはじめ、様々な対応策やシステムを共有していくナレッジマネジメントは今やリクルートをはじめとする多くの企業の重要な戦略の一環として機能している。

一刻も早く全庁、また各部局内の連携強化の為のナレッジをハード、ソフト両面から推し進め、情報の内部蓄積を容易にできるよう努められたい。

京都市からの回答

本市におきましては、平成17年3月に策定致しました「高度情報化推進のための京都市行動計画~e-京都21(2005版)~」に基づき、イントラネットを活用した本市全体の情報共有を推進するため、照会・回答、通知文書等の電子化の推進や、各所属で保有している要綱、要領、統計などの業務資料及び申請書等の書式を電子化し、庁内ネットワーク上のサーバに登録して、閲覧できる環境の構築を推進しております。

また、日々の業務で発生する文書を電子情報として蓄積することにより、必要に応じて迅速かつ容易に文書を検索することができる文書管理システムについて平成19年度からの運用開始を目指して構築しているところです。

さらに、平成18年1月に開設した市政情報総合案内コールセンターに蓄積された市民からの問合せや回答の内容についても庁内で共有できる環境を構築するなど、今後とも、イントラネットを活用した庁内情報の共有に取り組んで参ります。

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8.職員の新規採用の大幅抑制

京都市は目標を定め、職員の削減を着実に実行してきた。しかし、あくまでも退職者不補充という形が必要になり、大幅な職員削減が出来ないことが、市政改革、コスト削減にブレーキをかけてきた経緯がある。

そういった意味でこれからの10年は団塊の世代の退職に伴い職員が激減する極めて重要な10年である。この10年間にどれだけのスリムアップが実行できるかが将来の京都市を大きく左右するターニングポイントと言っても過言ではない。

現在の京都市の計画は、計画値達成によって行政のスリム化が完了できると言えるような計画ではない。つまり、今後も新たに民間委託、事業廃止といった課題が次々に噴出することが予想される。

したがって、現在の削減計画通りに新規採用を行うことは、後々発生する行政改革にブレーキをかける結果になりかねない。

今、京都市は、退職職員マイナス新規採用(職員の純減)をどこまで進めることが出来るかにかかっている。

そこで、慎重に検討し、将来に向けて大幅な職員の採用抑制を行うべきであり、強く要望する。特に、現業職の大半は時代の趨勢と共に民間に委託される流れが加速度的に高まってきている昨今においては、新規採用は当面行わないことを併せて要望する。

京都市からの回答

職員の新規採用者数につきましては、これまでから退職者数だけでなく、事業の見直しによる減員等も踏まえたものとしており、その抑制に努めて参りました。これは、現業職の採用においても同様です。

今後とも、事務事業の効率化や委託化等を推進する一方で、これを踏まえた適切な新規採用者数とすることで、職員数の更なる適正化を図って参ります。

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9.嘱託採用の推進

前項でも申し述べた補完策についてであるが、補完はあくまで嘱託職員によって賄っていくべきである。特に、高齢者雇用の促進が中央を中心に叫ばれる中、行政は率先してこれを推進していく必要がある。

特に、長年の経験と高い見識を備え、同時に正規職員に比べ人件費を大幅に抑制できる豊富な労働力は、京都市にとっても大変魅力的であり、特に、行政改革が過渡期で、局地的、一時的に労働力が欠如することが予想されることから、嘱託職員を効果的、効率的に配置していかれることを要望する。

京都市からの回答

高齢者雇用の促進につきましては、「高年齢者等の雇用の安定などに関する法律」第4条において、各事業主に義務付けられているところです。このため本市では、行政機関として、この法律の趣旨を踏まえ、民間の先導役となるよう、率先して取り組んでいく必要があると認識しています。

御指摘のように、正職員と比べて人件費の負担が低く、また、長年の経験と高い見識を備えた豊富な労働力を活用することは大変有益であることから、本市におきましても、これまでから、退職職員を嘱託職員として積極的に採用して参りました。

引き続き、「市政改革実行プラン」に基づき、事務事業の徹底した点検、見直し等を行いながら、その必要性も十分に考慮し、嘱託職員の効果的、効率的な配置に努めて参ります。

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10.民間委託化の促進 新規項目

小さな政府を作っていく中で、政府の提唱する規制改革・民間開放推進3カ年計画でも推進している民間活力の導入は至極当然の流れである。

現業職の民間委託化はすでに取り組みが始まっているところであるが、これを更に加速化させることのみならず、支払い事務、旅費事務といった事務事業等を始め、様々な分野でアウトソーシングを進められたい。

京都市からの回答

本市におきましては、これまでから、間断なく全庁を挙げて取り組んできている市政改革の重要な柱の一つとして民間活力の導入を掲げ、積極的に取り組んできております。

平成16年7月に策定致しました「京都市市政改革実行プラン」におきましても、民間活力の導入についてこれまで以上に重点的に取り組むこととしております。

また、平成16年9月には、民営化や民間委託のほか、PFI、指定管理者制度、地方独立行政法人制度の中で、最も適切な行政サービスの提供方法を選択するための本市の基本的な考え方等を示した「公民協働(PPP)推進の考え方について」を策定し、一層の取組を進めております。また、旅費事務等のいわゆる総務事務における民間活力の導入につきましては、「京都市市政改革実行プラン」の推進項目「民間活力の更なる導入」の主な取組事項の一つとして、「総務事務の集約化、委託化」を掲げており、現在庁内関係課におきまして課題や問題点等について検討しております。

今後とも、経済性、効率性、市民サービスの向上、行政責任の確保など多角的な観点から検討を行い、引き続き民間活力の導入に積極的に取り組んで参ります。

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11.不当要求行為・不適正執行の排除

行政の課題の一つに、不当要求の対処というものが、積年の課題として存在する。市民の間でも「役所は声の大きい奴に弱い」といった指摘がなされ、また職員の中にも、不適正な執行が行われていることに理不尽さを感じているという声が存在する。

こういったものが横行する限り、本当に公正、公平な行政運営を行うことは困難であり、こういった課題に真っ向から取り組んでいかねばならない。そのためには現行の制度ではその役割を十分に果たせないことから、より強化した対応策を講じていく必要がある。

千葉県の行政対象暴力対策委員会や近江八幡市のコンプライアンスマネジャーといった制度を参考に、京都市でも一部では行われているが、県警から出向者を派遣することや弁護士との連携をより強固にすることなど様々な対応策を練り、全庁挙げて、不当要求行為、不適正執行の排除に努められたい。

京都市からの回答

本市では、平成15年度から職員に対する不正な働き掛けを防止し、公正な職務執行を確保することを目的に、有識者等で構成する「公正職務執行委員会」を設置するとともに、各局区等においても、不正な働き掛けを受けた職員からの相談等に応じる機関として、「さわやか職場推進委員会」を設置し、組織の自浄作用を高め、職員及び公務に対する市民の信頼の確保に努めて参りました。

また、公共工事に係る契約事務に関し、暴力団等から不当な要求があった場合の対応につきましては、本市においても、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第14条第1項に規定する責任者として工事担当課の課長級職員45名を選任するほか、公共工事の入札、契約、工事の履行における暴力団等からの不当な介入を排除するため、京都府警察との間において、情報の交換のほか、緊密な連携により対応することとしております。

今後も、引き続き、公正な職務執行の確保に努めて参ります。

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12.有償ボランティアの有効活用

昨今、自治体における行政のスリム化は重点課題であり、京都市もそういった取組を推進されてきた。

特に人件費の削減は大きな問題であり、この問題を論じる際の解決手法として民間委託という手段を声高に叫ばれる節があるが、活用すべき資源は民間企業や団体によるものばかりではない。

特に団塊世代の退職者が大幅に増加するこれからの時代、政府も雇用法を新たに策定し彼らの需要の喚起を促しているが、同時に京都市としても有効に活用していくべき人材である。

また、女性の社会参画の面から見てもこれを促進させる観点を行政は今後より一層強化せねばならないと考える。

そこで、そういった方々をターゲットに設定した市民との協働を模索していく必要がある。今一度、行政機構をすべからくチェックし、職員が直接執行せねばならない業務、ボランティアに委託できる業務、民間に委託できる業務を再分別するべきである。

そして、ボランティアに委託できる業務に関しては、市民を有償のボランティアとして市政運営に参画させ、有効な活用を図っていくべきである。

現在、埼玉県志木市が導入している行政パートナー制度は、極めて高いコストパフォーマンスを誇り、また市民と共に行政を作っていくという制度としては、大変優れた制度である。

既に窓口案内をはじめ842業務を行政パートナー(有償ボランティア)に委託することを決め、その一部を現在稼動している。

地公法や人材派遣法等々の課題を既にクリアした形で運用されていることから、これを参考に京都市でも有償ボランティアを有効に活用されるよう要望する。

京都市からの回答

本市では、「信頼とパートナーシップによる市政運営」を基本姿勢に掲げ、平成13年12月に策定した市民参加推進計画に基づき、市政参加の仕組みの拡充や市民活動の推進・支援のための取組を進めております。

ボランティアの活用につきましては、市民と行政の協働を実践する有効な取組の一つとして、子育て支援やイベント運営等において有償で実施しているものもございます。

今後とも、他都市の事例も参考にしながら、ボランティアを含め、市民の英知と行動力を活かした市政運営の推進に積極的に取り組んで参ります。

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13.ボランティア登録制度の導入 新規項目

現在、地域交流や地域教育が大変盛んである。ボランティアとしての参加の仕方もヒトによって様々であり、持っている能力も千差万別である。適材適所という言葉のとおり、当人も組織も有効に能力を活用すべきである。

たとえば、「地域で英会話を子供たちにボランティアで教えたい」ということを希望している方とそれを望む組織のマッチングを率先して行うべきである。

そこで、ありとあらゆる能力別、特技別、時間別等、参加形態別、細分化した形でボランティア登録をして頂けるようなボランティア人材バンクを創設し、京都市民の好意を有効に活用できる制度を創設すること。

京都市からの回答

本市では、豊富な知識・技能を有する方が市立学校で教育活動を支援する「学校支援ボランティア」のほか、市民・芸術家・企業等に「文化ボランティア」として様々なかたちで文化芸術活動に参画いただき、文化で京都のまちを活性化させ、更には日本の文化の振興に貢献することを目的とした「文化ボランティア制度」等、ボランティアの登録・派遣制度を設けています。

また、市民活動総合センターでは、市民が自分に合った活動を探せるよう、自分の持つ技能等を提供したい人・団体と、それを求めている団体との出会いの場を提供する掲示板「ディスカバザール」や、市民活動に役立つ情報を書籍やパソコンで閲覧できる「情報コーナー」を設置しています。

更に、福祉ボランティアセンターでは、福祉分野のボランティア活動に関して、電話や面接等により聞き取った個々人の希望や経験等様々な状況を踏まえ、各区ボランティアセンター(各区社会福祉協議会運営)や地域の社会福祉施設、在宅介護支援センターへの紹介を行っているところです。

なお、「ひと・まち交流館京都」内の市民活動総合センター、福祉ボランティアセンター、景観・まちづくりセンター及び長寿すこやかセンターが共同により運営するインターネットシステム「団体・活動情報サーチ」において、ボランティアやNPO等の市民団体の登録に基づき、活動分野・対象者・内容等の基礎的な情報をはじめ、イベント、ボランティアやスタッフ募集等の情報を提供することにより、市民の方々のニーズに応じた活動に結びつくよう取り組んでおります。

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14.外郭団体の統廃合の推進

現在新たな数値目標と取組期間を明示した外郭団体改革計画をあらたに策定され、以前にも増して外郭団体改革にまい進されていることは大変喜ばしいことである。自主自立の原則に従い、適正に運営されることを切望する。

更にこれを強化させるために、市が委託する業務に関しては、導入された指定管理者制度を有効に活用し、競争性を重視し、複数業者による入札形式の委託に切り替える中で、独立採算性を維持できないものは補完性の原則から改廃を検討されたい。

同時に、ご指摘にある廃止の検討項目(存在意義の薄い団体・回復見込みのない赤字団体・民間への移管が可能な団体)をより厳しく精査し、10% の削減目標に加え、統廃合検討団体を更に増やすことを強く要望する。

京都市からの回答

市が委託している業務につきましては、平成16年7月に策定致しました「京都市外郭団体改革計画」におきまして、公の施設の管理委託に限らず、本市が外郭団体に委託している業務については、原則として複数の事業者から委託先を選定することにより、競争性を確保することとしております。

また、平成18年2月に策定致しました「京都市「集中改革プラン」について」の中の「外郭団体のより抜本的な見直し方策」におきまして、指定管理者制度の導入を踏まえ、次回の指定管理者の選定時期までに、改めて指定管理者に指定された外郭団体の在り方について点検を行うこととしています。

また、統廃合等につきましても、平成16年7月に策定致しました「京都市外郭団体改革計画」におきまして設定した外郭団体総数の10%(5団体)以上削減という数値目標を平成21年度までの削減目標として、平成17年度当初の外郭団体数の約30%(13~14団体程度)の削減を掲げ、より一層の統廃合等の推進を図ることとしております。

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15.外郭団体の特定協約の締結

原則継続すべき団体に関しては、昨今の取組にある経営評価システムに加え、横浜市が先んじて導入をしている経営目標と責任の明確化を目的とした特定協約団体マネジメントサイクルを参考に、個々の団体と特定協約を締結し、現在のPLAN DO SEE サイクルに加え、明示した目標が未達成だった場合、団体の整理統合を検討するといったシビアな環境を設定し、更なる自主・自立的経営へ誘導するべきである。

京都市からの回答

本市におきましては、平成12年度から、外郭団体の経営状況の点検評価を行ったうえで、その結果を踏まえて、各団体に次年度の経営計画の策定を求める「経営評価システム」を導入し、団体の自主的な経営改善を促進しております。

更に、平成17年度からは、目標管理の徹底を図り、計画の実効性を担保するために、各団体の経営計画を公表しております。今後、他の先進事例も参考にして、団体の目標管理をより実効性のあるものにして参ります。

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