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2006年08月 アーカイブ

2006年08月07日

財政総務委員会(第9回)-平成18年08月07日

委員長(柴田章喜)

村山委員。

村山 祥栄

午前中から再三議論がなされていますので、少し私の方からも視点を変えて質問をさせていだたきたいと思います。

朝から、先ほどお話ありましたけれども、皆さん、そろい踏みされて、頭を下げておられたんですけれども、ちょっと再確認をしたいんですが、そもそも何に対して謝っていらっしゃるのか。一体何がどう悪くて、それに対しておわびをされているのかということを、もう一度再確認させていただけますでしょうか。

総務局長(中野美明)

こういう不祥事を連続的に起こしたことにつきまして、市民の皆様並びに市民を代表されております先生方におわびをした。

その心は、私どもが、先ほど、一番最初に申し上げましたけれども、職員全体の服務について、指導し、方針を出し、あるいは処分基準を作り、人事配置をし、そういう業務を行っておる総務局と致しまして、こういう事態を招来させたことに責任があるという風に認識をして、起立をしたと、謝ったということでございます。

村山 祥栄

では、さらに今おっしゃった不祥事がという話なんですが、その不祥事、特に公務内の問題というのは、当然、税金をどこやら、ポケットに入れてしまったとかというのは当然謝るべきですが、その公務外でも色々と犯罪が起きております。

それに対して、京都市が市民の皆さんに謝らなきゃいけない理由というのは何でしょうか。

総務局長(中野美明)

それは公務員であるという身分でございます。税金を頂いて、その中で給料を取っておると。そういう意味では、公務員倫理というものは厳然としてございまして、それを守っていくというのが公務員の務めでございますから、それを破ったということについて京都市にも責任があるということでございます。

村山 祥栄

そのとおりだと思います。

公務員倫理なんですけれども、正に、やっぱり全体の奉仕者であるというところに非常に問題がある、欠けているというところだと思います。

それに対して、次から次へと起こってきているんですけども、局長自身は、この問題は一体何が最大の原因になって、こういう問題が次々と起こってしまっているのが、どう捕らえていらっしゃいますでしょうか。

総務局長(中野美明)

最大の原因とおっしゃいますけども、私は原因は一つではないという風に思っております。

起こっている事象は色々ありまして、先生方も色々、今、原因について私に確かめられたこともございますし、私たちも、今、それを究明中でございまして、その原因をやはり完全につかまないと今後の対策ができないわけですから、幾つか今思い浮かぶことは当然持っておりますけども、完全なお答えになりませんので、これから我々は作業をして、そのことは、原因究明をしたうえで申し上げたいという風に思います。

村山 祥栄

なかなかうまくお答えいただけないんですけども、僕自身は、おっしゃるように、様々な問題が絡み合ってこういった結果になっていると思うんですけども、過日、今日もありましたけども、例えば選考採用が問題やなんていう話がありますけども、私は全然そんなこと思っていなくて、とにかく、どんな事情であれ、きちっと採用したことは採用したので、過去、そんな選考採用なんか、仮に問題があったとしても、それは過去のことで、大切なことは、それよりも今この問題をどう解決させていくかということがやっぱり何よりも大事で、そのためには、どういうことをしていくのが一番大切か、どういうことがネックになってこの問題がぼっ発しているかということを僕はやっぱりもう一度考えていくべきだなと思っています。

そう考えますと、やはり、もう何度もお話をされているので、重複することは言いたくないですが、その現在なされている処分、例えば暴行事件を起こした人が停職6箇月、こういう人が、先ほどのおっしゃった全体の奉仕者として本当に適切なのかどうかということを考えたときに、何でこの人は6箇月で免職、首にならないのかとか、生活保護の問題とか、様々な問題、それぞれ懲戒免職になるべき対象じゃないのと多分市民の人は思っていると思うんです。

先ほどお話ありましたけど、続々と各議員さんの所にもそういった苦情とか、市民の怒りというのは届いていると思います。それはやはり厳しく処分をしていけていない現状に大きな問題があるように私は思っております。

そこで、現在、折角服務規律等強化月間という形で厳しくやっていただいているにもかかわらず、続々とそんな問題が表に出てきております。そして、多分、私の所にも実名で何個も来ておりますけれど、各局、各それぞれの部署の中で、今、問題が表面化しようとしている人間がいるはずです。

それはお答えいただかなくて結構ですけども、私は、これはもう全部今出すべきだと思っています。はっきり出したらいいんです。実はこんなにいっぱい大きな問題が京都にありましたとはっきりと言って、でも、これを徹底的に根絶するんです。今うみを出し切るんですということをきっちりとここで決断できるかどうか、今うやむやにしてしまって、今表面化しかけている問題をもう一回抑えてしまって、何とか抑える部分だけ抑えてきれいに整理をしていこうという考え方もあるかもしれませんけども、私は細かいディテールに至るまで、大きな問題、小さい問題問わず、私はもう全部出すべきだと思っています。

それが京都市として、今の問題に対してどう立ち向かっていくのか、もうこういうことは一切許さないんだという姿勢を明確にすることになるんじゃないでしょうか。それが、市民の皆さんも、それはもちろん、そんなの出てきたら、また市民の皆さんにおしかりを受けることは当然ですし、役所に対してもいろんな形でクレームが来て、いろんなことが出てきます。

だけども、それは、私はもう甘んじて受けるべきだと思っています。この時期に服務監をやられたり総務局長をやられるのは、そういう意味ではお気の毒だなとは思いますけれども、どこかでやってしまわないと、私はこれ、うみを出し切らないと全然駄目だと思います。これをやるから、初めて京都市は生まれ変わるんだなということを市民に示せて、市民の人も納得してもらえるんじゃないでしょうか。ごみの有料化なんて、このまま行ったらおぼつかないと思いますね。

そういう意味で、今、そういう、どこまでこの問題に対して本気で取り組んでいくのか。特にそういう問題を徹底的に洗い出しするべきだと思いますけど、その辺はいかがお考えでしょうか。

総務局長(中野美明)

我々は、もし犯罪行為、非行行為が進行しておるとして、それを我々がつかんだ場合は、抑えるとか、隠すとか、そういうことをするべき全く背景はございません。状況はございません。

出すべきは、そういうことをやった以上は明らかにしたうえで厳正に処分をすると。もう今その道しか残されておらないと、そういう抑え込みとか、ふたをするというような意識は全く、市長以下、全幹部、全管理者、全職員が持っておるという風には認識を致しておりません。

厳正に処分、処して参りたいと思っております。

村山 祥栄

じゃ、その御決意は尊重したいと思います。是非やってください。出てくると思います、まだまだ。その場で仮に改善できへん人間がいて、改善ができるんやったらしっかりと改善していただいて、しっかりと勤務に取り組んでいただく。

ただ、僕はあえて言いたいのは、今まで職務怠慢で仕事をちゃんとしていなかった職員がいる。それがちゃんと変わって一生懸命仕事をするようになりました。それでいいんです。ただ、それも、そういうことがありましたということはどんどんと僕は出していくべきやと思うんです。これ、ずるずる、ずるずる出していたら、いつまでたっても、京都市って悪いな、京都市って悪いなと永遠に言われると思うんです。だから、どこかでこれを決別、是非していっていただきたいと思います。

それから、先ほど少しまたお話ありましたが、後、懲戒の基準をまた見直すというお話でした。丁度、確か4月に見直したばっかりで、また見直すという、かなり大幅にバージョンアップして、更に厳しく、きちっとやっていこうということは大変心強いなという風に思っておりますし、是非お願いをしたいんでございますけれども、ちょっと、それに際しまして、折角でございますので、建設的な話もしたいなという風に思っています。

先ほど日置先生の方からもお話ありましたけども、分限処分をどう捕らえていくか。私は、是非これはやっていくべきものだと思っているんですが、今までやってこなかった背景と、今後、どういう形でどういう、分限処分を今後どう捕らえていくのかということについて少しお尋ねしたいと思います。

総務局長(中野美明)

分限処分は、地公法上規定があるわけですけども、実はその判断基準、どういう場合に、休職ははっきりしています。降任も、これはできます。

分限免職の基準は、実はよその都市でも持っておらない、私たちが調べた限り、きちっとした規定がないのは事実でございまして、どちらかと言うと、後で争いが起こることを危ぐして、これはもし不満であれば提訴できるわけですから、取扱いが不公平であるという訴えができるわけですから、その辺もあって、なかなか適用しなかったわけですけども、我々はあえてそこへ踏み込んで、基準を作って、処分をして参りたいと。

例えばこれは類似した例で、学校の先生が、最近そういうケースが出ていまして、授業を受けさす能力がないと言いますか、児童の指導力に欠けた先生方が分限免職という形で最近辞めておられるケースが出てきたんですけども、あれが一つの先べんと申しますか、公務員について、こういう分限を適用し出した先駆けであるという風に思っておりますけども、ああいうことを地方自治体もこれからやらざるを得ない。

特に京都がこういう状態が起こっていますから、先べんを付けてやっていこうということでございます。

村山 祥栄

そのとおりだと思います。

分限処分に関しては、他都市にもほとんど事例が、おっしゃったものぐらいしか事例がございませんし、実際どういう形で適用していいのかが、正直言って、どこの自治体も分からないのが現実だと思います。ただ、それをも含めてやっていかなきゃいけないと。

私は、この前私が出していただいた、人材育成計画の中にあるこの分限処分の実施という一コマは非常にすばらしいことだと思っています。この問題に、なかなか、今までどこの自治体も着手できずにいた。それに、正に今おっしゃったように、手を着けていこうということですから、これは非常に大きな、全国的にもめずらしい、これからどういう風になっていくねん、この考え方がという一つの基準になるようなものを今お考えをいただいていると思います。

そこで、併せてお尋ねしたいんですけども、先ほどから続いている、この一連の話というのは、多分、勤務実績が良くないとか、こういった職員をどうするねんというのが多分懲戒と分限という話が出ていると思うんですけども、それ以外に、廃職であるとか、もう定数の改廃によって仕事がそのままなくなってしまうとか、そういったものも本義的には分限処分の範ちゅうでできる部分だと思うんですけれども、その辺まで踏み込んだものをお考えなのか、それとも、飽くまで、刑事訴訟された人間とかという、結構分かりやすいところではやるけれども、それ以上のところまでは、今のところ、一緒に考えていくべきものではないのか。

その辺、今まだ試行錯誤の段階だと思うんですけども、どういったお考えで進めていらっしゃるのかお尋ねしたいと。

総務局長(中野美明)

確かに組織の改廃というものは入っておりますけども、そういうことまでは考えておりません。ですから、不祥事に関連をして、懲戒免職に至らないところで、それは懲戒以下の処分もございます。口頭注意とか、厳重注意とか、文書訓戒とか、いろんな段階があって、職務怠慢で、そういうことを何回か受け、なおかつ懲戒処分を受けると、こういうことが続いている職員というのは、正に公務員としてふさわしくない存在でございますから、その基準をどこに置くのかということを現在考えているところでございます。

村山 祥栄

僕としては、そういう先のことも少し視野に入れながら是非考えていただきたいということはお願いしておきたいと思います。

不祥事の問題が出ているんですけど、それ以上に大事なことは、細かく勤務実態を把握したうえで、きちっと与えられた時間一生懸命仕事をするという環境を整備していくことの方が実はもっと大事なことだと思っておりますので、そういった問題も含めて、ただ単に、あいつ来よらへんからとか、あいつすぐ帰りよるからとか、もうそんなことは処分するのは当然のことなんですけども、更に踏み込んで、やっぱり、今、何度もお話出ていますけども、一生懸命頑張っている職員の足を引っぱられているのが事実です。

私は、もっと京都市の公務員の皆さんに、京都市の公務員であることを誇りを持ってもらいたいと思っています。そういう意味では、こういう問題がずっと続くようであれば、一生懸命頑張っている職員が、よそへ行って、君何をしているんやと、公務員です、京都市のと。何や、京都市の公務員か、楽してるななんてことを言われて、やっぱり彼らの尊厳を僕は傷付けたくないと思いますし、多分その思いは一緒だと思うんですね。

そういった意味では、今回、徹底的にうみを出していただいて、なおかつ、きちっと正すべきものは正すと、処分するべきものは徹底的にやりますよと、全国に先駆けて分限処分もやりますと、言うことを聞かへん人間は徹底的にうちらはやっていくんだということを、今までと本当に生まれ変わるという思いで是非取り組んでいただきたいという風に思います。

こちらは、また今後も議論が続くと思いますので、本日はこの程度にとどめたいと思いますが、よろしくお願い致します。以上で終わります。

2006年08月21日

財政総務委員会(第11回)-平成18年08月21日

委員長(柴田章喜)

村山委員。

村山 祥栄

少しだけ、再三お話ございましたので、少しだけまとめて質問させていただきたいと思います。

朝から不祥事、不祥事という言葉を、耳にたこができるぐらいお伺いしているんですけれども、ようよう考えたら、一つお尋ねをしたかったのは、今回不祥事の根絶をということをずっと、先ほど来から言われているんですけれども、局長が御認識されているこの根絶しなければいけない不祥事というのは、どういうたぐいのものをひっくるめて全部言っていらっしゃるのか。

覚せい剤とかそんなんも当然当たり前の話ですけれども、どこからどこまでを今回根絶をしなければいけない不祥事だという認識でいらっしゃるのかということをお尋ねしたいと思います。

総務局長(中野美明)

当然、逮捕者を出す違法行為、これは当然不祥事でございますし、それから、ずる休み、言うたら年休を全部使ってしもうて、夏休も使って、まだ休む、これを事故欠と言います。

こういうものも当然不祥事の中に我々は含めておりますし、要は市民から見て、公務員としてそういう行為が許されるのかという部分については、私は広く不祥事と取りたいと、認識したいと思っています。

村山 祥栄

それを聞いて、ちょっとほっとしました。

ずっと、どちらかと言うと、こういった刑事事件になっていっているような、どうしてもそういう事件が、ATMを壊すとか、そういう方が目立ってしまうので、どうしてもそういう議論が中心になっていくんですけれども、私自身は、今回ここまでして、わざわざ臨時議会を開いて、連合審査会も開いて徹底してこれをやらなきゃいけないと言う限りは、ただ単に、覚せい剤をこの京都市役所から締め出そうとかという、そんな小学校の教科書で教えなきゃいけないような低次元な議論に留めず、今おっしゃったように、市役所内部に巣くう色々な問題、特に事故欠であるとか、いわゆる一般服務に関する問題も是非徹底してやっていただきたいなという風に思っているわけでございます。

そこで、もう再三お話もありましたけれども、今回の服務規律等の強化月間において、色々と対応策を練っていただいております。幾つかあるんですけれども、私自身は、研修を結構いっぱいやっていただいているんですけれども、今日、市長も朝お話ありましたけども、今まで再三再四研修をして、注意を喚起して指導してきましたと。だけども、減っていないんですわと。

こういうことでいきますと、私自身は、研修自体は、無駄やとは言いませんけども、あんまり効果が発揮されない、非常に効率の悪いものではないのかなという風に強く思ってしまいます。それ以上に、ちゃんと一生懸命頑張っていらっしゃる職員がほとんどなんやと。

それは当然そうだと思います。そういう方々に、麻薬したらあかんでとか、よそで悪さしたらあかんでなんていう話は、すること自体が時間の無駄になって、僕はそれに失われている労働力そのものが市民の利益の喪失やと思っています。

ちょっとこれを見ていますと、ざっと、ほとんどの職員、1万6,000人ぐらいの方が延べで今回の研修にかかわっていらっしゃるんですけれども、これ、金額にしたら一体幾らになるのかなという風に、いや聞きませんよ、なるのかなと思って。多分あんまり京都市ではABC分析的な分析方法が採られていないので、こういった議論にはなかなかならないんですが。

例えば仮に時給1,000円の人が1万6,000人研修したところで、これだけで1,600万京都市の税金がこんなことに使われているということですから、私自身は、研修をやるよりも、ここに既にこの人材育成方針にしっかりと書いていただいている不祥事根絶するには何をしないかんかと。

やっぱり、ここに書いてある服務規律の徹底と懲戒処分の厳格な運用、それと分限処分の実施だと。やっぱり、私はここに立ち返るべきだと思いますので、この2点を是非力を入れてやっていただきたいと思うわけです。

特に、その中で私がすごく、あんまりこんな不祥事ばっかり続く時期にすばらしいという言い方はしたくないんですけれども、今回お示しいただいた中で、やはり分限処分を全国に先んじてきちっとやっていくということをお示しになられたのは、私は高く評価をしたいと思います。

そこでお尋ねをしたいんですが、今回ここに出ております、非違行為等を繰り返すというのはいいんですけれども、公務に対する適格性を著しく欠く職員に対して、多分これは一つは先ほどおっしゃっていた事故欠勤とかそういう部分であろうかと思うんですけれども、ちゃんと役所に来ているけれども、なかなか仕事をしとらへん職員、先ほども色々と現場のお話がありましたけれども、その辺の中でうやむやになっている問題が結構たくさんあると思うんですね。それを一生懸命働いている職員さんがカバーしながら、何とか回しているという。

これはやはり、先ほどお話あったように、職員の誇りを著しく損なうし、仕事をするやる気なんていうのもとことん失うと思うんですが、この辺の職員に対して具体的に委員会を作られるという話ですが、委員会にだれがどういう形で上げていくのか。

そういった問題まできちっと形に、多分事故欠勤とかじゃないので落とし込めないと思うんですが、それをどう落とし込んでいこうと思われているのかという部分をお尋ねしたいと思います。

総務局長(中野美明)

システムと致しましては、分限処分に付すという決定行為は、まず私ども人事部で行います。その理由を明確にしたうえで、この判断でよろしいかということを委員会に掛ける、手続的にはそうなります。

適用の部分ですけれども、今言われた事故欠、それとか業務命令違反、これを繰り返す、一切上司の言うことを聞かない、これが職場、さっきから出ています職場秩序を乱す大本になるわけですから、そういう罪状を一つ一つ積み上げたうえで、これは公務員としての適格性はどこにもないという判断をしたうえで分限処分に付すと、こういうことになろうかと思うんです。

そのケースにつきましては、これから職場の全局の労務とのヒアリングなどをして、どういう行為が実際に起こっているのか、どういうことがやっぱり問題なんだということも一つずつチェックをしながら、基準を作りたいという風に思っています。

村山 祥栄

総務の方から上げていくという話なんですけれども、これ、最初に上げなければいけない、多分現場の場長だと思うんですね。

今までの、今日の一連の話を聞いていますと、はっきり言うて、場長がきちっとした管理をできているのかという話、先ほどありましたけれども、多分ちゃんとできていないから、こんな問題になっているわけではないですか。

そう考えると、本当に直属の場長、これは多分課長級になってくるんでしょうか、それだけの問題を的確に総務の方に上げていくことって、現実問題としてできるんですかね。

総務局長(中野美明)

まだ、31日までにいろんなことが決め切れていない部分がございまして、今、明確にその部分についてお答えできないわけですけれども、私どもはそういうことができる体制も当然のこととして作っていきたい、そういうことができる体制、現場に押し付けるのではなしに、そういうことができる体制を組織の部分も含めて、実は整理をしたいなと思っておりますので、それが可能になるという風に私どもは考えておりますので、よろしくお願いします。

村山 祥栄

はい、信じております。

着実に委員会で分限処分の話をする度に、前に進んでいる感じが実は非常にしているので、是非これはきちっとやっていただきたいなと思います。多分、そのうやむやな部分、はっきりと何とかという罪やということを定義できない部分が一番問題だと思いますし、分限処分そのものは、先ほどお話ありましたけれども、やはり、不服申立で逆ねじ食らわせてしまうと、多分負けちゃうかもみたいな案件がかなりたくさん出てくると思います。

ただ、裁判に負けるからといって、この問題をじゃ、もうややこしいしやめとこということでは、何の解決にもならないと思いますので、これは何とか31日までにしっかりと、きちっとした解答を出していただいて、何とかそういうことでできるようにお願いをしたいと思います。

それと、もう1点、こちらにある、今度は懲戒処分の厳格な運用ということでございますけれども、先ほどから厳しく厳しくやっていくということで、確かに4月以降厳しくなっていると思います。

これも私先ほど話しましたように、どうしても重い罪、明らかにこいつ悪いやんみたいなたぐいはきっちりと処分を、懲戒処分をしているんですけれども、例えば今年、18年度に入ってから、3回、私用で早く帰った、減給、平均賃金の半日分。平均賃金の半日分て幾らか分かりませんけれども、数千円程度ですよね。1箇月減給しまっせというんやったら、十分納得できますけれども、3回帰って、何千円かの罰金みたいなたぐいであったり、公務中に4回も交通事故を起こしている。これも半日程度の減給とかですね。

しかも、何回も事故欠勤を起こしていて、停職プラス何日とか、これは去年の分とかですけれども、明らかにこの辺の、いわゆる一般服務に関する規定が実は非常に甘いんじゃないのかなという風に僕は思ってしまいます。

人事部長(長谷川賢一)

減給部分についてでございますけれども、これは法令上、そこまでしかできないということが現業職については定まっておりますので、それのマックス、最大額で処分させていただいたということでございます。

村山 祥栄

1日のうちの半分までしかできないけれども、1箇月やったら10分の1までできるんですね。トータルで言うと。できないんですか。1日分だけですよね、これ。

人事部長(長谷川賢一)

日額の半分しかできないというのが決まりでございますので、それでさせていただいたということです。

(発言する者あり)

後、懲戒処分につきましては、減給でございますと、勤勉手当は減額されますし、それから、昇給遅延にもなって参りますけれども、実質の額につきましては、法令上その日額になっておりますので、現業職についてでございますけれども、その額でさせていただいたと。

村山 祥栄

その減給については、それでもいいですけど、停職にしたってそうですよ。20日も21日も休んで、停職3日って、ただ単にこの人休暇が増えただけやと思っていますよ、多分。これじゃ意味ないと思うんですわ。もっと厳しく厳しくしていかんと。

例えば、2回も3回も事故欠勤して休んではる、何回もしてはる人いはりますわね。でも、その度その度に、ただ単に停職になって、また元に戻るわけではないですか。それやったら、ちょっとした休暇みたいなものになってしまうだけで、3回やったら辞めてもらうとか、2回したら首ですよということを、先ほどからずっと話しているみたいに、分限処分をやるんやったらやっていかないかんという話を多分ずっとされていると思うんです。

せやから、今の話で、減給はこれでいっぱいいっぱいやし、頑張っているんやとか何とかという話じゃなくて、そういう議論ではなくて、私はこれ、きちっとやってもらいたいと思います。これはどうしてくださいということは答弁求めないので、お願いだけしておきます。

それと、最後に、改めて資料を頂きたいんですけど、18年度分のこの職員の処分については、それぞれどういう案件で、処分内容がどうだということを頂いているんですけれども、これ、できれば、15、16、17年度、この3箇年分ぐらいの処分の状況を委員会資料としてお願いしたいと思います。

以上で終わります。

委員長(柴田章喜)

資料請求の確認を致します。15、16、17の処分、年度ごとの数字。15から17年の職員の処分の状況、出ますか。長谷川部長。

人事部長(長谷川賢一)

提出させていただきます。

2006年08月28日

財政総務委員会(第12回)-平成18年08月28日

委員長職務者(田中セツ子)

次に、村山委員に発言を許します。村山委員。

村山 祥栄

最後になりました。

せんだってより職員の不祥事、京都市の人事管理の問題が続々と出てきておるわけでございますが、私自身は、今回の不祥事がこうして噴出していることは、実は逆にいいことだと思っております。なぜならば、今まで出てこなかった問題がこうしたきちっと表になって改善をしていこうということは私はいいことだと思っております。

(発言する者あり)

実は、過日も、中核都市の市長さんとお話をしておりまして、こういう不祥事をどうしたらいいかなという話をしておりましたら、内の所では徹底的に出させていると。2箇月やったら2箇月と決めて、やれ出せ、すぐ出せ、もっと出せということで不祥事を出させていると。ただし、2箇月たってそれ以降で不祥事が出てきたら、それはもう許さないよということで徹底的な姿勢でこれに取り組んでおられました。

そういう意味では、京都市長がおっしゃるうみを出し切るということは、これは、市民の怒りを恐れずに、先ほどもお話がありましたけれども、徹底的にうみを出し切る努力をしていただかなければならないという風に思っておりますが、現在出てきている不祥事は、ほとんど警察やマスコミによるもの、また、議会の方から調査をされてこちらに提出される中で出てきている問題ばかりでございます。

そういう意味で、先ほど服務監察というお話もありましたけれども、それだけでは私、物足りないという風に思っております。それ以外に、もっと京都市主導で本当にうみを出し切って徹底的にやるんだということをお示しいただくために、更なる具体策、通告者制度という話もありましたし、私は、360度評価であったり、直接聴き取りであったり、警察との連携と、様々な方法があると思っております。

そういった部分をさらに踏み込んだところで具体策があればお示しをいただきたいなという風に思います。そして、それはいつまでにやっていくのかということも併せていただきたいと思います。

私は、本当のうみは、公務外の非行ということではなくて、こういう犯罪者の話ではなくて、内部に巣くっている税金を食い尽くしている、仕事をしない職務怠慢者、ここをきちっとやっていかなくてはいけないと思っておりますので、これについて御質疑をしたいと思います。

そして、先に質問だけさせていただきますが、2点目に、抜本的な人事制度の改革というお話がありましたので、お尋ね致します。

今回、連合審査会で色々と議論がされています。しかし、これはただ単に犯罪者をこの京都市から撲滅をするという議論だけで終わらせてはいけないという風に思っております。そういう意味では、これを機に、具体的にどう人事が変わっていくのか、どう変えていけるのかということが最も大切であると思っています。

何度も議論にありました、私は、今回のこの分限処分ということを高く評価をしているわけでございますけれども、具体的に、先ほど申し上げた現場の職務怠慢職員、こういった部分をどう処分していくのか、まだはっきりとしておりません。私の下にも、連日、まじめな職員からの内部の職場に関する実態がどんどんと寄せられています。

やっぱり出先はひどいです。職場に来るけど仕事をせえへん、病欠の範ちゅうで休める限り休む、ずさんな管理下で仕事をちゃんとしない、勝手な現場の判断でルールが変わっている、そんな問題がいっぱいあると思います。

あえてここで具体的な事例は申し上げませんけれども、こういった、これは人事管理の問題でございますから、これをどう処分していくのか。この前の委員会でも申し上げましたけれども、そういった部分では、管理職の今の人事体制では現場からこういう問題を、先ほどあった専門家委員会に吸い上げていくことは私はできないという風に思っておりますので、具体的に分限処分を実のあるものにしていくために、こういった問題をどういう形で上げていくのかということをお示しいただきたいと思います。

申し添えておきますけれども、今回の分限処分というのは懲戒免職の受皿であっては絶対にいけないわけで、さらに踏み込んでどういう処分をしていって現場を正していくのかということが大切でございます。私は、そこら辺に対しても具体策をお聞きしますけれども、最後は、現場がどう変わっていくのかをしっかりと見届けて市長の不退転の決意という風にしたいと思っております。

そして、一市民の一人として、私は、市の職員が一生懸命京都市民のためにやっていただくことを誇りに思いたいと思いますし、また、公務員の皆さんも、自分の仕事に、奉職に対して誇りを持って仕事をしていただきたいと心の底から思います。是非ともこの問題に決意をしていただきたいと思います。

そして、最後に、ごみ収集について少しお話がありましたので、2月議会で市長が改善をするというお言葉を受けて、今回、民間委託50パーセントという大幅な勇気ある御英断を私は頂いたと、高く評価をしております。

しかしながら、先ほど中村先生からも御指摘がありましたとおり、職員の退職者数と委託時期のバランスであったり委託方法であったり、直営と民間業者の業務量の違い、この辺の方を読み誤ると何のための民間委託であったのかということになりかねないので、これは、くれぐれも御留意をいただいて進めていただきたいと思います。

先の2点について答弁を求めて終わりたいと思います。

副市長(星川茂一)

今、委員から、うみを出し切るということは大変大切だと思っております。様々に通報制度とか、今回更に拡充を図ろうという風に思っておりますけれども、先ほど来、しっかり上がってこないという事実もありますので、通達を出すと、各職場で不適切な事案がないかどうかというようなことも1回しっかりやって事実の確認もしていきたいという風に思っております。

また、分限につきましては、今、先生、おっしゃっていただきました。現場の管理監督者が、その職員にどんな問題があるのかということをしっかり上げないことには、これは効果を発揮しませんので、本庁のバックアップ体制も含めまして効果的な体制を考えていきたいと思っております。

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